配線【TNB-110SPLのピックアップ交換-4】

ポットを分解洗浄しました。 フロントボリュームはスイッチ付きポットでシリーズパラレル切り替えできるようにするので2個だけ掃除しました。

ポットの分解清掃

コンデンサは足をカットせずに絶縁してあります。

コントロールアッセンブリの製作

メーカーの違うピックアップを取り付けるので、それぞれのピックアップの位相をチェックします。

ピックアップの位相チェック

このリアピックアップはコイルがスタックになっていてノイズキャンセルする構造なせいか、片方のコイルから逆相の信号が少しだけでているようで、取説がなかったら片方のコイルを逆につないでしまいそうでした。 

これならシリーズパラレル切り替えみたいなオプションは無いはずなので、メーカーで配線を済ませて1芯シールド線で出力しておいてくれても良いような気がしました。

ピックアップの位相チェック

ジャックが錆びているのでPURETONEのジャックに交換します。

ジャックをPURETONEに交換する

ジャック周りの下準備です。

配線の下準備

リアピックアップのクッションは付属していた物に交換します。

クッションを交換した

新しい配線はこんな感じにしました。

配線のオーバーホール

ピックアップカバーがボディに向かって末広がりになっているので、表から見たらピックガードに当たらなさそうですが、取り付けてみると持ち上がってしまいます。

ピックガードが当たっている

裏側を拡げました。 表からは今まで通りになっています。

見えないところを斜めに削った

弦交換したらサドルの位置は正常な位置にそろいました。

オクターブ調整

リテーナーは緩んでいるだけだったので締め込んでおきました。

リテーナーを増し締めした

トラスロッドを少し締めたので数日様子を見て、特にネックが動かなければお返しできそうです。

完成

このベースは手元で適度にトーンを絞る音作りが楽しいです。 せっかく格好いいオイルコンを付けてあるので活用できて良いですね。 


キャビティのルーティング【TNB-110SPLのピックアップ交換-3】

テンプレートを貼り付けました。

テンプレートを取り付けた

出力線と干渉している部分を掘ります。

ルーティング

整えて・・・

掘ったところ

これで入りました。

はまりそう

位置を確認しましょう。

位置の確認

4弦側にもう少し動かしたいです。

微妙に当たっている

1mm拡げるために用意しているベアリングビットを使います。 あえてベアリングと刃の径を1mmずらしてあります。

1mm拡げるために作ったビット

キャビティ自体をテンプレートに拡げて・・・

1mm拡げた

普通のベアリングビットで底の方も拡げます。 このビットはそのうち、軸をベアリングで埋め尽くしたいと思っています。

ベアリングビット

底の方まで拡がりました。

底まで拡がった

位置が決まりました。

取り付け位置が決まった

ネジ穴をあけます。

ネジ穴の加工


分解【TNB-110SPLのピックアップ交換-2】

分解していきます。 これが元の配線です。 コンデンサが交換されていますね。 リードがむき出しでショートの恐れがあるので絶縁したいですが、なるべく短くカットしたくないからこうなっているのだと思うので切らずに処理したいと思います。

元の配線

導電塗料が塗られていないモデルですが、工場の都合で他のモデル同様にラグにつながっているというパターンですね。 これは取り外します。

不要なラグ

クッションを足してあります。 新しいクッションがピックアップに付属しているので交換します。

クッションが足されている

以前このモデルに同じピックアップを取り付けたときはリアがはまりませんでしたが、今回はなんとか入るようです。

リアピックアップははまる

フロントピックアップを外しました。

元のピックアップ

キャビティはこんな感じ。

ピックアップを外した

交換するピックアップの配線部分が入りません。

配線が入らない

ねじ穴の位置は微妙に合いません。 埋めましょう。

ネジ穴は微妙に合わない

厚みに対して・・・

厚みの確認

キャビティの深さは充分にあるようです。 配線を下に通せます。

深さの確認

配線が出ているところを5mmくらい1弦側へ拡げれば取り付けられそうです。

5mmは拡げたい

ネックのネジ穴です。 ネジの溝が二重に切れてしまっています。 ヘッド側にトラスロッドナットがあるネックなので、今後そんなにネックを付けたり外したりしないはずなので問題ないとは思いますが、一応補修しておきましょう。

ネジ溝が二重に付いている

ボディ側のねじ穴にもネジが効いてしまっています。 このせいでネックのネジ穴に切れている溝が分からなくて同じ溝に収められなかったのだと思います。 おそらくプレートをフリーダムに交換したときですね。

ボディ側のねじ穴が狭い

ここは素通りで良いのでほんのわずかだけ拡げました。

穴を拡げた

ネジを型取りするようにタイトボンドで溝をひとつ埋めておきます。

ネジ溝を補修した


フレットのすり合わせ【00-15 Mのフレット交換-7】

フレットを打つために振動を与えたせいでもあるのですが、ペグのネジがすごく緩んでいます。

シンプルなデザインで格好いいですが、原始的な機構なのでこういうところは気をつけて使いたいですね。 おそらく張力がかかっているときは大丈夫そうなので弦交換の時だけ気をつけましょう。

ペグが緩む

フレットの両端を削るときにバリが出て指板にめり込んで形がくずれることがあるので、それをせき止めるために接着剤を1滴乗せておきます。

両端に接着剤を乗せた

フレットの両端を削ってそろえていきます。 きれいに削れました。

両サイドを削って合わせる

軽くすり合わせしておきます。

軽くすり合わせした

細かい精度はナットを付けて弦を張ってから追い込む予定です。