本当に本当の最後の調整【ESPのネックオーバーホール-10】

いろいろ追加で作業したので順番が前後していますが、今度こそ最終調整です。

旧ブリッジの良くないところを隠すために追加していたシムを取り除きます。 0.3ミリを取り除いて0.5ミリを残します。

また、1弦側の側壁に0.5ミリの薄板を設置しました。 ネックがセンターずれしないようにするものです。

シムの調整と1弦側壁の薄板

1弦のリアピックアップ付近を思いっきり弾くと弦が暴れてブイーンとなる現象は、ブリッジを変えてかなりましになりましたが、セッティングによって少し残ります。

おそらくサドル上で弦が上下に揺れているのですが、ピックアップの配線などが共振している可能性もゼロではないと思ったので、一度ピックアップを外して確認しました。 ここではないですね。

一度ピックアップを外してみた

ちなみに写真を掲載していなかった部分です。 リアピックアップのポールピースをこんなふうに銅箔を通じてピックアップのコールド線につないであります。

銅箔テープは導電塗料でポールピースにつないであるわけです。

ポールピースをアースに落としたところ

気になるところは全部修正できたのでとても弾きやすく、音も弾いていて楽しいベースになりました。

ESPのベース


部品の取り付け【初期型スティングレイ回路のアウトボード化-2】

基板に部品を取りつけていきましょう。 今回は2.2MegΩの抵抗もカーボン抵抗で入手できましたので、すべて材質がオリジナルと同じ部品で構成できました。

とは言え、その部分の抵抗は乾電池の9Vから半分の4.5Vを作るための抵抗で、交流的にはタンタルコンデンサでショートされているので音質には関係なさそうではありますね。

部品の取り付け

この基板に、出力保護抵抗を追加することにします。 出力保護抵抗はタンタルコンデンサが電界コンデンサに仕様変更になった頃に追加された経緯があります。

フルボリュームで鳴らすと、オペアンプの出力がシールドケーブルに直結するので、シールドのコンデンサ成分(キャパシタンス)によって容量性負荷発振しないようにしたり、ケーブルの先がショートした時にオペアンプが壊れないようにするためのものです。

出力保護抵抗

この米粒のような部品が抵抗器です。 見た目にも初期個体に似たものを作っているので、この抵抗は基板の裏側にひっそりと表面実装します。

今気がついたのですが、お箸の文化がない地域のエンジニアさんは、テスターをこういうふうに使えないのでしょうか?