FISHMAN ( フィッシュマン ) / Matrix Infinity-Wideの取り付け【J-50の修理-4】

もとから付いていたピエゾのピックアップがあったのですが、音が出なくなったりノイズが大きくなったりするので交換することになりました。 おそらくアース側が断線しかかっていたようでした。

今回ついでに弦アースも取り付けます。 銅箔テープをブリッジ裏に貼って弦に接触するようにします。 とはいえ、マグネティックピックアップがないので、弦や人が集めた電磁ノイズが混入する入り口がありません。 弦アースはなくても問題ないかもしれませんね。

一応このテープからグラウンド線を引っ張ってジャックのアース端子に引っ張りました。

弦アースの準備

取りつけるピックアップとプリアンプのセットはこちらです。 Matrix InfinityのWideですね。 ワイドというのはブリッジの厚み方向の話です。 サドル厚3.2ミリに対応しています。

マイナスドライバーでネジを外すとカバーを開けることができます。

取りつけるプリアンプ

写真中央のねじ込み式端子が、ピエゾをつなぐところです。

カバーを開けたところ

ブリッジサドルの下にピエゾピックアップを取りつけます。 6弦側の端から真下に90度方向へ配線が出ています。

ピエゾの設置

配線を取りつけました。

ピックアップの配線

コントロールはサウンドホール周りに設置します。 粘着テープで貼り付けることになりますが、そのためのアタッチメントがふたつ付いてきます。 三角の方がセッティングされていましたが、四角い方が使いやすいボディ形状だったので取り替えました。

アタッチメントはふたつ付いてくる

ちなみに、EがデッドでF#付近の音階がビリつきやすい問題ですが、写真のあたりにおもりを取りつけることで軽減できました。 写真では2個付いていますが、効果がある反面、せっかくのアコースティックな鳴りを阻害しすぎてしまうので、良い位置にひとつだけ貼りました。

簡単に貼ったり剥がしたりできます。 1枚で必要十分な効果がある位置を探すのに何日かかかりました。 他のギターで同様の症状があっても同じ位置で良いかは分かりませんね。

ダンピングファクターの追加位置

せっかくなのでフレットを磨きました。

フレットを磨いた

今回お預かりしている間にできそうなことは全部できました。 使ってみた感想を伺って手直ししていくことにしましょう。