基板製作と組み込み【Power Distributorの製作-3】

基板を作っていきます。 1枚1枚手作りです。

基板の製作

9.8ボルトに減圧するレギュレーター回路です。

基板が完成

DCジャックに電界コンデンサを取り付けていきます。 これはつないだエフェクターの消費電力が変動した時に、他のエフェクターに影響を与えないための充電池のような役割をします。 レギュレーターだけでも対応できるはずですが念には念を。

電界コンデンサの取り付け

ちなみに18ボルト出力のところにだけ耐圧25ボルトを使っているので、もともとのバージョン(左)と違って、ひとつだけ金色のコンデンサが入っています。 すべてオーディオグレードです。

よく、エフェクターの電源コンデンサーを音響用に交換するチューニングがありますが、このパワーサプライはそれと同じことをしているわけです。 交換ではなくて追加ですが。

特別仕様になっている

さて、放熱試験です。

放熱試験

実際に使う時は、左3つの18ボルト出力からスルーアウトする分もあるので、これが一番過酷な使い方を再現した状態です。 ACアダプターからフル出力しても、触れないほど熱くなることはありません。 これで良さそうです。

パワーサプライの製作が必要な方はこちらのメールフォームから御相談下さい。 最近は、安くて良いパワーサプライがたくさんありますから困っている人はいないかもしれませんが、Early BirdのPower Distributorは「交換したての電池をシミュレートした9.8V出力」や、「オーディオ電解チューン」など、それなりに特徴のあるパワーサプライです。

モントルーさんのラインナップからなくなってしまった製品ですが、設計と製作でお手伝いしていましたので、同じ仕様のものをお作りできます。