トップコート吹きつけ【PBの組み込み-17】

やっとここまで戻ってきました。

ロゴ張り

トップコートを吹き付けます。


指板の研磨など【 Navigator PBフレットレスの修理-4】

ハイポジションの順反りを直すべく、熱をかけてはアルミ柱に固定してを繰り返しています。 あまりヒーターが効く接着剤ではなさそうですね。

ヒーター修正

ネックの仕込み角を合わせるために入っていたシムがなくなっているので、改めて製作します。 0.5ミリ厚で5.5Φの穴をあけました。

シムを作り直した

シムはエンド側のジョイント穴の位置に取り付けます。 こうすることで、ネジを閉め込む力がネックのハイ起きにつながらないようにします。

シムを入れる

ブリッジのサドルの位置が少し上がりました。 調整可能な範囲に来ています。

調整可能な範囲に収まる

ジョイント穴付近です。

ジョイント部

面取りをしてから低粘度の瞬間接着剤で補強しました。

ひと手間かけた

弦を外してネックをうつぶせにするとペグブッシュがスポッと落ちました。

うつぶせにしたらブッシュが抜けた

 

ブッシュ穴を少し狭くする必要があります。 弦の力がかかる方向に薄板を貼って、少し削って穴径を調整してからブッシュを入れ直しましょう。

ペグ穴を狭くする

指板はこんなにも減っています。 ビリ付きの原因にもなっていたので研磨していきます。

指板が減っている

仮研磨が終わったところです。 一度弦を張ってから詳しく判断します。

指板の研磨

ペグを取り付けてみました。 ブッシュ穴を狭めたせいもあるのですが、4弦のネジ穴がずれて少し動きが渋いです。 2カ所だけ埋めてあけなおしました。

2カ所だけ埋めた

ペグの動きも良くなりました。 ちなみにペグについてはあらかじめ、金属の摩擦が大きそうなところにシリコングリスを吹き付けて拭き取ってあります。


The wifeのレプリカを改造

私が組み込みを担当させて頂いたベースです。

wifeのレプリカ

タラスの頃だと思うのですが、ビリーシーンがやたらと、ナット上の弦角度を弱めている写真を発見したそうで、リテーナーもヘッド面から持ち上げることになりました。

弦の角度を緩めたいらしい

リテーナーごと交換します。

リテーナーを交換する

ただここまで弦の角度が緩いと強く弾くたびに弦振動がヘッド側へ逃げるので、私自身このセッティングでは弾けないですね。 特に3弦は直線になってしまっています。

ナットを交換しようかと思ったのですが、おそらくどうやってもヘッド側に3弦の振動は逃げるだろうと思うので、今回はこのままにしておきます。 1・2弦は問題なさそうです。


ベルデン#8412でシールドケーブルを作る

Lプラグが付いたシールドケーブルなのですが、両方をストレートにしたいということになりお預かりすることになりました。

Lプラグが付いている

もともとLプラグ側をベースにさしていたそうですが、今はアンプの方にLをさすことになりがちで、スイッチやノブにあたらないか心配になるそうです。

ストレートプラグにしたい

ケーブルを自作する人も多いと思いますので、簡単にですが順を追って写真を掲載しておきますね。

先日仕入れたノイトリックのモノラルジャック。

ノイトリックのモノラルジャック

カットしたケーブルに黒い部品を先に通します。 ハンダ付けしてから通していないことに気がついたらやり直しですよ。 補強のために熱収縮チューブを使いたい場合はここで通しておく必要がありますね。 今回は反対側にないので使いません。

部品を先に通す

カットした断面です。 白黒2本の線とその隙間を埋める糸が4本撚りになっていて、その周りにシールド用の網線が巻かれています。 厳密に言うとそれらが動くことでマイクロフォニック(叩くとカンカンいうなど、振動に反応してしまう現象)を起こさないようにするためと思われる部材が巻かれています。

ベルデン#8412

まず外側の黒いゴム質のものを剥き取ります。 布も取ってシールド網線を露出させました。

外周を剥き取る

ここで網線をほぐします。 ここで網線が切れてごちゃごちゃになると、その破片がプラグ内でショートを起こして音出ずトラブルになってしまいかねないので、丁寧に作業することで信頼性が上がりますね。

網線をほぐす

網線を折り返します。 この糸たちをカットする必要があるからです。

網線と糸を分ける

糸を切り取ると中から白黒の2本が出てきます。

糸をカット

今回は白黒2本ともホットに使われているケーブルの改造なので、ここは2本ともホットにします。 網線がアースとコールド共通のラインになります。

なので下準備としてはこんな感じになります。 ハンダメッキが終わっています。

網線をまとめる

端子側にも先に予備ハンダをしておいて、それらをつなぐようなイメージでハンダ付けすれば確実ですね。

ハンダ付け

電線を固定するための黒いプラスティック部品を取り付けます。 一部カットできるようになっています。 おそらく細い電線ならカットしなくても良いのだと思うのですが、ギター用ケーブルを作る時にはここを切って使うことの方が多いですね。

この部品のここをカット

金属製の外側部品を締め込んで完成です。

パーツを締め込む

各ケーブルのチップ同士、スリーブ同士の導通を確認します(つながっていないとブーブーいいます)。 さらにチップとスリーブがショートしていないかも確認しましょう(つながってしまっているとノイズすらでません)。

白黒2本をホットとコールドにして、シールドを片側だけアースにつなぐというセミバランスみたいな作り方もありますのでそれはまた別の機会に。 ただ、ギターとベースにはこっちのつなぎ方の方が良い音に聞こえるという声を聞きます。

もしこれを読んでいる方で「自分でケーブルを作ることはできないのだけれど、あのケーブル材でこんな長さのシールドがあれば良いのになあ」というかたはこちらのメールフォームから御相談下さい。


着色(やり直し回)【PBの組み込み-16】

新しい下地ができたのでネック裏の飴色を吹きます。

ネック裏の飴色

こんな感じ。

ネック裏の飴色

赤を吹く前にクリーム色のアンダーコートを吹きます。 塗りつぶす途中。

アンダーコート吹きつけの途中

今回はムラにならないように、フィエスタレッドそのものに飴色を混ぜてあります。 単色でしかも比較的きれいなレリックに飴色のトップコートを吹くのは無理だと判断しました。

飴色を混色したフィエスタレッド

塗装ブースはこんな感じ。

簡易塗装ブース

着色が完了。

着色

次はトップコートですね。 塗装は茨の道だとよく川口の巨匠が言っていました。 レリック塗装のノウハウも十分蓄積されてきたので、次回からは専門の塗装職人さんに同じ手順で塗ってもらおうかと思います。