ピックアップの巻き直し【カスタムショップ製JBのカスタム-6】

断線したピックアップはまき直すことになりました。 まずは断線したコイルを取り除きます。

断線したコイルを除去する

ワックスがこびりついているので暖めて拭き取りました。 ハトメ部分にコイルの残りやハンダが残っていると、コイルを巻く時に引っかかるので掃除します。

ボビンを掃除する

コイルを巻きました。 中低域がしっかりしている方がお好みなようなので、ビンテージピックアップより1kΩ以上多めにエナメル皮膜線を巻き取りました。

コイルを巻く

ハウリング防止のためワックスポッティングをしました。 磁石は温度にも影響を受けるようなので、冷めてから着磁します。

ワックスポッティング完了

配線を取り付けます。

着磁と配線

ピックアップをボディに取り付けます。

ピックアップの取り付け

コントロールパネルと結線します。

コントロールパネルに配線

これで配線作業が完了しました。

配線が完了

次はネックを取り付けてナットに弦溝を切っていく作業です。


バリトーンのシミュレーション

先日製作したバリトーンスイッチなのですが、完成後お送りしてみたところ、お客様から「以前所有していたギブソンのES345と効き方が違う」とご指摘を頂きました。 試奏動画で音色を確認してみたところ、回路シミュレータのグラフとかなり印象が違うことが判明しました。

バリトーンのシミュレーション

元にした回路図自体はギブソンの公式のものなのですが、そのままでは効き方がかなり違いますね。 どこが変わっているのか調べる必要があります。

自分でシミュレータを回しながら「もっと使いやすいバリトーン回路」を作り直してお届けしたいと思います。

このプロジェクトはさらに推し進めて、ピックアップコイルに干渉してさらなるサウンドバリエーションを生む「ピックアップハッカー」みたいなパッシブエフェクター機材に発展させていきたいと思っています。