フレットが取れたギター

フレットがポロッと取れたというギターです。

エボニー指板は硬い一方で割れやすくて粘りがありません。 溝の幅がフレットのタング幅より余りにも広くなってしまうと、フレット浮きしやすくなりますね。

とは言え、手で摘まんで取れるというのはいただけません。 以前どこかで行われたフレット交換作業がイマイチだったということです。 リペアマンにもいろいろなレベルがありまして、このように経験の差がでます。

フレットが手で抜ける

一度しっかり溝を作り直します。 0.53ミリのノコで溝幅を適切に拡げました。 フレット打ち直し修正は完璧に上手くいきました。

フレット溝を修理する

こういうときは他のフレットも疑わなくてはいけません。 そもそも1フレットだけ正しく押し込むと、浮いている他のフレットより低くなってしまうのです。

よって、他のフレットも接着剤を染みこませて圧入することで仮固定します。 本当は一度フレットを全部抜く方が良いに決まっているのですが、それをやり出すと本格的にリフレット作業に発展してしまうので、お客様との御相談により今回は仮固定する方法になりました。

フレットの仮固定

フレットのすり合わせをしました。 弦を張ってみて、状態を確認します。

フレットのすりあわせ

問題なさそうなので、接着剤の除去やフレットの仕上げ加工に入っていきましょう。


さらに可変抵抗を追加

バリトーンの研究が進んでいます。 もう一カ所、定数を変えたいところが出てきました。

さらに可変抵抗を追加

今日気が付いたのは、これってベースにも使えるということです。

いい感じにミッドカットされて、スラップ向きなスッキリしたドンシャリになりつつ、音量がわずかに下がるというポジションがあるのですね。

歌もののバッキングで「奏法としてはスラップだけれども、別にベースが目立つ必要はない」ってことが結構あるわけです。

そういうときに電池交換の必要がない、無電源のミッドカットペダルがあるとかなり便利そうです。

商品バリエーションとして広がりがありますね。 一度もっと複雑なパッシブフィルター網を試作して、そこから使い道を探してみようと思っています。