バッテリーボックスが溶けた?【ジャガーベースの配線修理-1】

電池が過熱してバッテリーボックスが溶けたというジャガーベースです。

ジャガーベース

割れたり波打ったりしていますね。 9ボルトの電池が引っかかって入りません。 確かに変形しているのでしょう。

バッテリーボックスが溶けたらしい

コントロールパネルを開けてみました。 アクティブ回路登載の楽器の場合、ステレオジャックを使って電源のスイッチにしているので、ここが導電塗料とショートしていないかも見ておきましょう。

ジャック周りが窮屈

ショートはしていませんでした。 ちなみにもしここがショートしても、常に回路がONになって電池が減るだけで、電池が加熱したりはしません。

ショートしているわけではない

プリアンプ部分を見ていきましょう。 電源の赤い線は熱収縮チューブでカバーされており、問題なさそうです。

プリアンプの電源線はOK

あと考えられるのはバッテリーボックス部分です。 で、原因を発見しました。 2つの電池を直列つなぎにするために結線されていた部分の熱収縮チューブが外れて、露出したものが電池の接点にあたってしまったようです。

原因を発見!

他のシリーズ商品も含めてBB-04Wは、キャビティの側壁に電線が押し当てられることが原因の断線も多いですね。

かといって広く掘ることもできないので悩ましいです。 表面よりも奥を広く掘れるトリマービットを用意して電線が遊べるようにしようかと思います。

あと、この無意味に塗られている導電塗料もリスクでしかないので取り除きましょう。

電源に外来ノイズがのったとしても、プリアンプの電源デカップリングコンデンサで平滑されるのでおそらく導電塗料の意味がないです。 エフェクター用の電源アダプターにシールド線が使われていないのと同じことです。