コイルを巻き直します。 フォームバー皮膜線を使って、7kΩ台前半を目指します。 ペアになるリアピックアップも一緒に送って頂きました。 巻き方向を逆にしてノイズを消しつつ、磁極も逆にして信号の位相をそろえる必要があるからです。
マイクロフォニック現象によるハウリングを防止するために、ワックスポッティングしました。 このあと着磁もしました。
抵抗値はおよそ7.2kΩ。 位相がリアピックアップと合っていることを確認します。
できあがったコイルは近くで見るとこんな感じ。
スキャッター巻きとかランダム巻きと言われるような状態になっています。 手送りで巻いたコイルの特徴ですね。
同じ抵抗値でも、巻きが少しゆったりしてコイルの見た目もふっくらします。 コイルの輪が広がるとインダクタンス(コイル成分)が大きくなって高域が押さえられたふくよかなサウンドになります。
機械で整列巻きしたコイルに比べて、同じ抵抗値でもインダクタンスやや多めにできあがるのが、手巻きの特徴でしょう。