10年くらい前に作ったキットのウクレレ

10年くらい前に作ったゼンオンのキットウクレレです。 まだラムトリックカンパニーにいたころに、お正月休みの自由研究で作りました。

10年くらい前に作ったウクレレキット

今日ギターを取りに来られたお客さまがウクレレの講師もされているそうで、ウクレレの話になったので弾いてみてもらいました。 上手い人が弾くとこんなにちゃんと鳴るんだと驚きました。

ブリッジ付近に電子ブザーをピックアップ代わりに張ってあるので、エンドピンジャックからアンプにつないでエレアコウクレレとして弾けます。

電子ブザーがジャックにつながっている

ウクレレって指で弾くことが多いと思いますけれど、ぶ厚いアクリル製ピックで弾くと透き通った「ポコン♪」が大音量で響くので、なかなか相性が良いのだと思います。

ぶ厚いピックと相性が良い

4弦が低い音がするセットに交換してみようかと思いました。


ピックアップとオペアンプICの交換【ノイズが増えたスティングレイのチェック-2】

昨日オーナーさんが注文したピックアップがサウンドハウスから直送されてきました。 早いですね。

線を剥いて・・・

ピックアップの線

パラレルに配線します。

配線の仕方

配線はこんな感じ↓

配線してみた

音はちゃんと出ました。 ですがやっぱりノイズが多いですね。 サーとザーの間くらい。 ホワイトノイズとピンクノイズの間くらいのイメージです。

タンタル電解コンデンサ(青くて丸い部品↓)がたくさん使われています。 ショート方向に壊れることがあるので、基板上をチェックしました。 特にショートしているものはなさそうです。

タンタル電解コンデンサ

電池は9ボルト近く出ています。 例えば電源のカップリングコンデンサがショートしてたらここはおそらく0ボルト近くになって電池が発熱しますね。

9ボルトくらい出ている

消費電力が増えたりもしていないようです。

消費電流のチェック

せっかくオペアンプがソケットになっているので新品に交換する実験をしてみます。

オペアンプIC

このICももう作っていないらしいので、たまたま手元に残っていて良かったです。

データーシート

現行のデュアルオペアンプを使って、同じ回路の前段に反転バッファを入れる回路を以前考えたことがあるので、将来的に基板ごと交換しなければいけないような修理品が出てきたらそっちのプリアンプを新たに作っても良さそうです。 そうすれば1MΩのCカーブではなくてBカーブでも良くなりそうですし。

オペアンプを交換しました↓

オペアンプを交換した

さすがにトレブルをフルブーストするとサーというノイズが出ますがこれは常識的な量でしょう。 ICが不調だったようです。あるいは周辺部品の経年変化で定数が変わってきてICの個体差にによっては問題が出るということもあり得ますが、これ以上どの部品がどう変化しているか追求するのは、完全分解しない限りは難しそうですから、今はやめましょう。

常識的なノイズ量に落ち着いた

電源の電圧と消費電流をもう一度チェックしておきます。

電源周りのチェック

基板を貼り付けていたクッションは、チェックのために剥がしたので張り替えました。

粘着テープを交換した

これで修理が完了です。

完成

奇跡的に部品を持っていたので無事に直りました。