フレットをジェスカー#55090に打ち替える【レスポールスペシャル(20241016お預かり)のリフレットと部品交換-9】

フレットを打っていきます。 今回もジェスカー#55090です。

バインディングに合わせてフレットの端をカットしたり、指板のRに合わせて曲げていきます。

フレットの準備

フレットを圧入しました。

フレットの圧入

フレットの端を整えます。

端を整えた

軽くすり合わせをしました。 また、弦を張ってからもう少し追い込もうと思います。 全体的に均等にすり板が当たっていて上手にフレットが打てている感じがあります。

軽くすり合わせした

アース周りの配線を済ませました。

アース周りの配線

フルアップボリュームとフルアップトーンの配線をします。

フルアップポットの配線

ボディに取り付けました。

フルアップボリュームとフルアップトーンの取り付け

SonicのOB-02オイルドボーンナットを粗加工して・・・

ナットの粗加工

接着しました。

ナットの接着


指板を仕上げた【レスポールスペシャル(20241016お預かり)のリフレットと部品交換-8】

弦を張って楽器を演奏時と同じ角度に抱えた状態で指板研磨の精度を上げていきます。

指板研磨の最終調整

ナットを外します。 塗装がパリパリしていて、カッターで切り込みを入れてもちょっと広めに欠けてしまいました。 色までは取れていないので手直しできると思います。

ナットを外す

600番の紙やすりまで指板の表面を仕上げました。

600番まで指板を仕上げる

フレットを打っていきましょう。


突き板の接着【MTDの修理-25】

指板をもう少し削ります。

指板の研磨

ローポジションの順反りをかなりごまかせました。 樹脂指板なせいかヒーターで曲げても戻ってしまうのでこうなりました。 ネックは柔らかいですが、ロッドがフリーの状態で真っ直ぐに近くなっているので、弦を張っても大丈夫だと思います。

指板の研磨

ヘッド面の突き板が剥がれてきているので接着します。

突き板の接着

こっち側も。

突き板の接着

貼れたらヘッドとボディを研磨して半つや消し風にします。

それが終わったら配線を戻していきましょう。


全体のメンテナンス【ストラップピンが緩みがちなLPスタンダードのメンテナンス-2】

ネジ穴を埋めたところに新しいネジ穴をあけなおしました。

ネジ穴をあける

ストラップピンがしっかり付きました。

ストラップピンを付けた

メンテナンスをしながら、問題があるところをチェックしておくことになっています。 まずノブの表示とポインターワッシャーが合っていないのが気になりますね。

ノブの向き

サドルの溝が深いことを気にされていましたが、特に問題ないと思います。 確かにABR-1のサドルに深い溝を切ると、音がこもったり伸びなくなったりすることはあるのですが、このサドルはこの形に最初から成形されているタイプで、これがダメならシリーズ全部がダメということになってしまいますし、そんなことはないです。

サドルの溝

トラスロッドを調整するためにロッドナットを清掃してグリスを注しました。

ロッドナットにグリスを注す

オクターブチューニングが全部ずれています。 シャープしています。

オクターブチューニングがずれている

リアのハムです↓ ポールピースが全て埋まっています。

ポールピース

フロント側はポールピースが結構飛び出ています。 元の持ち主さんの好みや弾き方に合わせてこうなっていたのだと思います。 一度リセットしましょう。

ネックピックアップ

3弦のサドルがこれより下がりません。 裏返したいと思います。

サドルがもう下がらない

各ピックアップの音量をそろえていくと、こんな感じのセッティングになりました。

ピックアップの調整

キャビティの中もチェックしておきます。 ゴミがたまっているので、ポットのガリノイズの原因にならないように清掃しておきます。

コントロールキャビティ

こういうタイプのスイッチなんですね。 ここも問題なさそうです。

スイッチキャビティ

この段階でノブの向きとポインターワッシャーの向きをそろえました。

ノブの向きを直した

ジャックが少しだけファサファサいっている気がしたので磨いておきましょう。

ジャックの清掃

ペグを清掃してグリスを塗っておきます。

ペグの確認

ブリッジを分解します。

ABR-1の分解

3弦のサドルを裏返しました。 これでオクターブチューニングができます。

3弦のサドルの向きを変えた

ナットの弦溝にグリスを注しました。

ナットにグリスを塗っておく

これで完成で良いと思います。

完成

オーナー様はフレットやナットについて気にされていましたが、特に問題はないと思います。


レスポールスペシャルのピックガードのエッジを尖らせる

レスポールスペシャルのピックガードです。 エッジをもう少し尖らせたいとのことなので加工していきましょう。 白黒の模様が広く見えるだけで格好良くなりますね。

LPスペシャルのピックガード

スクレーパーで削っていきます。

スクレーパーでエッジを尖らせる

サンドペーパーとコンパウンドで磨きます。

研磨していく

こんな感じになりました。

完成

エッジを尖らせたあとに落としたりすると凹みやすくなってしまうので、お返しするまでの間はダンボールに貼り付けて保管しておきます。

ダンボールに貼り付けた保管