弦を張っていく【ハイポジションが異常にビリつくレスポールの修理-9】

ナット溝を加工していきます。

ナットを作っていく

弦がなじんだら弦溝の深さをもう少し追い込みます。 外してあった部品を全て取り付けたのでギターとして弾けるようになりました。

ギターとして弾ける状態になった

あとちょっとで完成ですね。


鳩時計がたぶん直った

下からハンダごてを入れてメイン基板とオルゴール基板をつないでいる箇所をハンダ付けし直しました。 左がアース(黒)、中央が信号線(茶)です。 茶色は線の長さが足りなかったのでうちにあった青い線に交換しました。 樹脂をハンダごてで溶かさないようにアルミテープで保護しています。

コントロール信号を接続する

電解コンデンサを交換しました。 モーターが止まるときに生じる逆起電力を逃がすためのダイオードが省略されているので、耐圧の高め無極性の電解コンデンサを選びました。

耐圧高めの無極性にした

メイン基板も上下のオルゴールを時系列的に連動させているスイッチもブラックボックスなので、ここに通常通りダイオードを入れてしまって良いのか判断しようがありません。 良くあるマイコンでモーターを制御する回路図でいうところの矢印の部品がないです。

矢印のところがダイオード

でも電解コンデンサに1日に24回逆電圧がかかっていることは確かだと思いますし、モーターから出るノイズの振幅が大きくてダメージの原因になっている可能性も感じたので、無極性で耐圧や外観の大きい物を選びました(電解コンデンサはデカい方がESRが低い傾向があるはず、という馬鹿みたいな話ですが馬鹿にならない話です)。

裏側から見たところ

ちょっと不格好ですがこれでいきます。 16V22μFを35V無極性22μFに、6.3V100μFを16V無極性100μFにしました。

基板を載せた

バッテリーボックスのネジは、電池の液漏れで頭が錆びきってしまっていたので無理やりもぎ取ってネジ穴まわりを接着材で補修しました。 あたらしいボックスを付けて電線も交換しました。

バッテリーボックスを新しくした

電池の+マークをシールで貼っておきました。

電池のプラス表記を貼った

これで動作はしましたが、オルゴールにも問題があります。 ピンセットの先のあたりの鍵盤にピンがしっかり当たらなくなっているのか、何カ所かミュートされています。 これはもう調整しようがないのでこのままお返しします。

オルゴールのピンが届いていない

ヤニで動きが悪くなっている可能性もあるのでパーツクリーナーで掃除したりシリコンスプレーを使ったりしていたらかなりよくなりました。

電子基板的には動くようになりました。 これで問題ないかしばらく通電チェックしてからお返ししましょう。

今回はトランジスタによるモーター制御の勉強になりました。

 


ブリッジの調整【レスポールスペシャルのブリッジ交換とフレットのすり合わせー5】

弦高のバラ付きを弦溝で調整していきます。 3弦と6弦はサドル上での折曲がる角度が大きいので弦が上ぶれるというか遠回りするというか、そういう現象で弦高が上がり気味になるのでその分を修正します。

弦高の微調整

オクターブ調整をしたので、細かい部品をネジロック中粘度で仮固定します。

部品の仮固定

これで完成で良いでしょう。

完成


オイルドボーンナットOB-02の取り付け【ハイポジションが異常にビリつくレスポールの修理-8】

ナット交換を始めます。

OB-02の取り付け

粗加工して接着しました。 弦溝を作って調整したら完成ですね。


オルゴール基板を読み解く

昨日は休みの日なのに、気になって基板を鳩時計の基板を読み解くという謎なことをしました。

裏側はこうなっています。 茶色から何かしらのコントロール信号がメイン基板から来ます。 青い線が各オルゴールのモーターを制御する線です。

裏側

表側から見るとこうなっています。 似た物が2回路入っています。

表側

おそらくこうなっていて・・・

表側

こういう回路図になりそうです。 一度動き始めたモーターは機械式のギミックというかスイッチで電源が止まるしくみですね。

回路図

モーターとコンデンサを入れ替えてこう描いた方が機能を表せています↓ ダイオードは半端整流なのでしょうか? モーターをドライブしているトランジスタはゲインを上げるためにダーリントン接続されていますが、電源電圧が低いのでインバーテッドダーリントン接続になっているのでしょう。

書き換えた

先に鳴る2階のオルゴールのこの「?」部品の挙動がまだよく分かりません(そもそも見えない)。 タイマーリレーとかでしょうか。 鳴り終わると自動的にオープンになるとして、なぜ1階のオルゴールに連動するのか分かりません。 2階のオルゴールが止まるころまで茶色の線から信号が入ってきているのか、このパーツがコントロール信号を出しているのか、モーターのノイズや逆起電力を信号源として使っているのか・・・?

2階オルゴールのスイッチ

1階のオルゴールは機械式のギミックがスイッチになっています。回り出すと電源が供給されて、一周すると自動的にオープンになります。

1階オルゴールのスイッチ

2階のモーターを手で回すと2階→1階とオルゴールが連動するので、「?」の部品自体はおそらく正常に動いているのではないでしょうか。 問題はここを制御信号が動かせていないことです。 おそらく茶色の線をスイッチのところにつないだのが良くないです。 テスターで調べてつながっているからという理由でスイッチにつなぎましたが、動作中にリレーかなにかで分離して信号を流しているような気がしてきました。

電源がショートしていた原因は「?」のスイッチ機構がショートになったときにSW2の端子がプラス電源にショートしていたことでした。 つまりこの赤丸の22μF電解コンデンサがとても怪しいです。

この部品が怪しい

モーターコイルの逆起電力対策のダイオードが入っていませんけれど、バイポーラ電解コンのほうが壊れにくいのかも知れません。 電解コンデンサは同じ時期に作られたものでしょうから、これ以外の合計4つを全て交換してしまいましょうか。

トランジスタなどは今のところ交換しないつもりですが、半導体類は鈴商の通販で手に入りそうです。 おそらく古い型番であるだけで、そんなに特殊な規格のダイオードやトランジスタではないのだとは思います。

というわけで、①オルゴール基板の制御信号線を本来の位置に戻す。②電解コンデンサを新品に交換する、の2点で直る可能性があります。