サドルの弦溝を作る【レルポールスタンダード(20251210お預かり)のフレットすり合わせ-12】

1・6弦の弦溝の位置を決めていきます。

弦溝の位置を決める

これを5等分して弦溝を作っていきましょう。

溝の加工

弦を張ってみます↓ このあと大まかにオクターブチューニングしました。 新しい弦に交換したら詳しくチェックします。

弦を張ってみる

持ち込んでいただいたタスクナット↓ サイズ面では問題なく付きそうです。 上面の形が自分の作るナットと違って作業しにくいことと、上面を多く削るとモールドの穴が出てきそうなことが気になります。

穴

前に付けたときは4000とかいうやつを使ったのかも知れません。 取りあえず今回はこれでチャレンジしましょう。


ピックアップを逆巻き逆磁極に改造する【フェンダーメキシコ製ムスタングベースの改造-11】

巻き方向も磁極も同じなため、シングルコイルと同じだけ外来ノイズが乗るスプリットピックアップを、ノイズキャンセルするように改造します。

元の状態

表から見たところ↓ 1・2弦用コイルの配線を入れ替えて、ふたつのコイルのノイズ同士を逆位相にして打ち消しつつ、磁極も逆にすることで信号を同位相に戻します。

1弦側を改造する

改造できました↓ 磁極と位相の確認をしました。

逆巻き逆磁極化

音を出してチェックします。 これで今度こそ完成です。

完成

ナイロンテープワウンドなので人体アースが取れませんが、親指をネジに触れるように乗せれば、ネジを通じてアース電位につながります。

ネジ部分

その状態ならノイズがほぼ完璧に消えます。

ムスタングベースの同巻き同磁極ピックアップ問題、勉強になりましたね。


ムスタングベースのスプリットコイルについて【フェンダーメキシコ製ムスタングベースの改造-10】

このベースは1・2弦用と3・4弦用にコイルが分かれているだけで、同じ磁極と同じ巻き方向でできています。 つまり実質シングルコイルと同じだけ外来ノイズが乗ります。

ムスタングベースはこういう仕様のものが出回っているような気がします。 また民間療法的な解決方法として、片方のコイルのインアウトを入れ替えることでノイズをキャンセルするという改造がされていることもあるようです。

ムスタングベースのスプリットコイルについて

外来ノイズの位相はコイルの巻き方向によって決まります。 逆に巻けばノイズがキャンセルされます。

コイルを逆巻きにすると信号も逆位相になってしまいますが、ムスタングベースのふたつのコイルは別々の弦の振動を信号化していますから、信号をミックスしても逆相で消えてしまうということがありません。

逆巻きにしたピックアップの磁極も反転させて信号を同位相に戻す作業を省略できると言う考え方です。

人間は位相の違いを聞き分けることはできないと言われていますから、1・2弦と3・4弦で信号の位相が逆でも単体で聴いたら問題ないです。 ただこれはあくまでも単体で聴けばです。

ではバスドラムとジャストで演奏したときに例えば1・2弦がバスドラムと正位相信号、3・4弦がバスドラムと逆位相信号になっていたらどうでしょう。

録音波形をクリックにジャストタイミングに整えてミキシングするような楽曲の場合、エンジニアさんは音符ごとに位相を整える必要が出てきます。

録音エンジニアさんに「例えばオクターブフレーズとかたまったものではないんじゃないですか?」と聞いてみたら「たまったものではないです笑。 ただそのうちAIで処理できるようになるか、すでにそういう機能があってもおかしくないです。」とのことでした。

ライブPAさんにも聞いてみました。 ベースとバスドラムの位相だけではなく、ベースの低音がコーラスマイクやピアノのマイクなどに入り込んだりして逆相問題が発生した場合、マイクの位相を反転してみて問題回避を試みるそうです。 バスドラムの位相を固定して他を合わせていく人が多いのではないかとのことでした。 デジタル卓ならすぐ切り替えできますし、アナログ卓でもできるものがあるそうです。

こういう話を聞くと、1・2弦と3・4弦で位相が違うベースというのはやはりやっかいなことになりそうです。 ベースの中で解決できることは解決しておいた方がやっぱり良いという結論になりました。

コイルのインアウトを入れ替えて、磁極も逆にしましょう。