ブリッジ交換【レスポールスペシャル(20260518お預かり)のブリッジ交換-2】

スタッドを取り付けてみます。 うちのお客さんが金属加工屋さんに特注したバダス用スタッドです。 ひとセット分けてもらいました。

スタッド

弦高があまりにも高くなりすぎないかだけ確認するために、まずは仮の弦を張ってみましょう。

仮の弦

弦高が高すぎてどうにもならないということにはならなさそうです。

弦をはってみた

ブリッジの位置が動かないようにするためのナットを追加します。 本物のバダスは4mmが合うようです。 違うものもありそうですけれど。

ロックナットを追加する

チタンサドルに交換しました。 特に大きな加工無しに取り付けられました。 普通のPR-02ではなくてM3ネジ用になっているものを使いました。

チタンサドルに交換する

フレットをクリーニングしておきます。

フレットクリーニング

取り付け位置を大まかに調べておきます。

ブリッジの位置出し

弦溝の位置を決めていきます。

弦の位置出し

弦溝を作りました。

弦溝を作る

弦を張ってみます。 12フレット1弦側が一番下げて1.4mmくらいになりました。 いつもよりは高いですが、フェンダーくらい丸い指板Rの時はこのくらいの設定にするので、高くて弾けないというような問題はないでしょう。

1弦側が少しだけ高い

ネックのハイポジションに少し順反りがあるので、フレットを打ち替えるタイミングで修正すればもうちょっと弦高が下げられそうです。 このギターのコンセプトなら#55090に交換すると思われますが、今よりフレットが高くなることでも弦高が下がります。

また、スタッドの下側をボディに落とし込んでブリッジがべたつけになるような加工もできないわけではありません。 ブリッジ交換のためにボディトップをトリマー加工するのはちょっと大がかりすぎますが。

スタッドの下側

ストラップピンを交換するのでネジ穴を埋めておきます。

ネジ穴を埋めた


ジャック交換~完成【レスポールスペシャル(20260412お預かり)のネックオーバーホール-6】

ジャックを交換する前にネジ穴に低粘度瞬間接着剤を流し込んでコーティング補強しておきます。

ネジ穴を補強する

ジャックはスイッチクラフト製になりました。 手応えがかたいのを気にされていましたので、実際にプラグを差し込んでみてジャックの向きなど問題がないかチェックしておきます。

ジャック交換

ネックは動いてないようです。トラスロッドカバーを取り付けました。 ナットの弦溝には追いグリスしておきました。

ナットに追いグリス

これで完成で良いと思います。

完成


分解~ヒーター修正まで【YAMAHA Attitude Limitedの改造-2】

ナットが剥がれていて弦が張れないので接着します。 ここは完成前にブラスナットに交換します。

ナットが外れている

トラスロッドナットを掃除してトルク調整剤を塗りました。 180°くらい回したら手応えが硬くなります。

ロッドナットにトルク調整剤を塗る

6フレット辺りにトラスロッドが効きます。  これがハイ起きの原因のひとつです。

6フレットあたりにロッドが効く

ジャック部分の裏パネルを開けました。 アースの配線をするために曲げたスリーブ端子同士をハンダ付けしてあります。  取り付けが反対になっているので・・・

ジャック部分

紫の線がリング端子に接触しかかっています。 この端子はモノラルプラグを差し込むとスリーブ端子とショートしてアースにつながってしまいます。 紙1枚くらいの隙間しかないので、指で押すと音が出なくなりました。 今までよく音が出ていましたね。

ショート寸前

トラスロッドを限界まで締め込んだ状態で0~10フレットまでがわずかな順反り、そこからハイフレットはしっかり順反りになっています。 限界まで締めずに真っ直ぐになって欲しいものです。

順反りの状態

ヒーター修正するしかないのですが、このポジションマークが溶けたり膨らんだりしないか気になります。 トラブルがあったときにほぼリカバーできません。

ポジションマーク

コントロール部分を開けてみました。 モントルーのオイルコンデンサが出てきました。 改造されていますね。 改造時に間違った配線がされていないか気を付けて調べましょう。

オイルコンデンサが付いている

ネジとバネとコンデンサがケースに入っていました。 これも参考にしましょう。

ネジ、バネ、コンデンサ

一度開けると締まらないくらい配線がゴチャッとしています。 ポットはそのままボリュームとトーンの機能を入れ替えるついでにもう少しシンプルにしたいです。

配線が長くて元に戻せない

PBタイプのピックアップにはポールピースが7つあります。 ハンダ付けがむき出しの基板になっているのでバネではなくてゴムチューブにしてあるようですね。

ポールピースは7個ある

ディープジョイントになっているのは分かっていましたが、アルミ製の延長部分が付いているのはビックリしますね。

アルミ延長ディープジョイント

導電塗料はもう一回塗り重ねた方が良さそうです。

導電塗料の抵抗値が高い

ジョイントネジにはネジロックが付いていました。 外すことを想定していないようです。 ハイ起きしてヒーター修正が必要なので、ボディ側のリスクを減らすために外します。

ネジロックが付いている

アルミの下にシムが入っています。ここは普通のネックと同じなんですね。 その横に配線が通る狭い通路があるのですが、この部分の導電塗料だけでつながっているようです。 この辺りもしっかり塗り足しましょう。

フロントピックアップの脚のところからアースにつながっているようですが、この狭い部分が各部の導電塗料からアース電位までの共通インピーダンスになってしまうようなら、他の場所からもアースを取っても良いかもしれません。

シムが入っている

ブロックを外しました。

外した

ネックを外す想定で作っていないのでバリが出ていて手を切りそうだからです。

バリが出ていて手が切れそう

バリ取りをして・・・

バリ取りする

ネジとネジ穴の中のネジロックを剥がします。 作業が全て終わったら塗り直しましょう。

ネジロックを除去した

ヒーター修正します。 ポジションマークが心配なので少し隙間を多く取って長時間じっくり温めて、別のアルミ柱にシムを入れて締め込むことにしました。

ヒーターで温める

締め込むことでネックがたわみ、ヒーターに近くなったマークが溶けるのをさけるために冷たいアルミ柱に締め込み直す方法にしました。

アルミ柱に締め込む


オクターブチューニングなど【YAMAHA RGX 512Pのネックのオーバーホール-21】

弦高調整をしてからオクターブチューニングを確認しました。

全体的にサドルの位置がヘッド側へずれています。

オクターブチューニング

すべての1.5mmくらいずつ後ろへ下がりました。

全体的に後ろへ下げた

ナットに追いグリスしておいて、ロックナットを締め込んでいきます。

ロックナットを取り付ける

チューニングし直してこれで完成です。

チューニングして完成

フレット溝幅の調整をやり直したりして難産でしたが、素晴らしいコンディションにできたと思います。