まずは状態のチェックから【レスポールカスタムのメンテナンス-1】

3フレット付近で音がつまるということでお預かりしました。 どういう状態なのか確認していきましょう。

レスポールカスタム全景

ネックの1弦側より6弦側の方が順反りが強くなっています。この時期のメイプル3Pネックにありがちな左右の反りの差が出ています。ヘッドも少し1弦側へ振っています。

その上でハイポジションの順反りが強く、それを修正しようとトラスロッドがネックの中央を持ち上げて逆反っているので3~7フレットでビリつくというようなやや複雑なことになっています。

ネックの反りとチェック

しかしそれにしてもビリ付き方が極端で何か他の原因もあるような気がします。

ブリッジ周辺かと思われる謎の共振があります。 3弦のハイフレットを鳴らしたときに顕著でまだどこで鳴っているかわかりません。

ブリッジがどこかのタイミングで逆転した形跡があるのも少し気になっています。

共振している

1弦のサドルに6弦のあとがあります。 ビグスビー登載ギターではこのブリッジを逆に付ける方がオクターブ調整がしやすいので、もしかすると一時期今と逆に付いていたのかもしれません。 サドルの向きからしてこの向きで工場出荷されていそうですが。

もしかしたらサドルも良くないことになっているかもしれません。 このタイプのサドルは溝が深くなるとサスティーンがなくなることがあります。

原因が分かるまでじっくり調べようと思います。