疑似三極管FETハーモナイザーみたいなもの

休日にセラピーとしての電子工作でヘッドホンアンプを作っている件の続きですが、一部の抵抗の定数を変えた方が良いという結論に達しました。

通販すれば良いだけなのですが、運送便も混雑していると思うので、仕事で使う部品を購入するタイミングにまとめて注文することにします。

で、どうしても試したい「疑似三極管化したFET」部分だけを作って、今あるヘッドホンアンプの前につないで、どんな音色の変化があるのか調べてみることにしました。

できあがった基板はこんな感じ。 ソース接地回路の出力カップリングコンデンサの外側から入力にフィードバックを返してD-G帰還(ここが疑似三極管化の改造)になっているだけのものです。

疑似三極管基板ができた

実験なのでケースもいい加減なもので良いのですが、抜き差しを頻繁にして聞き比べることも想定して、お家にあったダイソーの木箱を使うことにしました。 安くて加工もしやすいですね。

ダイソーの木箱

いきなりできあがった写真ですがこうなりました。

組み上げた

横から見るとこんな感じ。 箱に厚みがあるのでジャックのナットが噛まなかったのですが、お安いのでエポキシで接着してしまいました。

横から見たところ

で、そんな作業をしていたら、引っ越しで行方不明になっていたYAHA(真空管ヘッドホンアンプ)基板が発掘されました。 疑似真空管基板を実装しているときに出てこられると心が折れそうです(笑)

YAHA基板が発掘された

ちょうどいいので、これも音出しできるようにして音を聞き比べてみましょう。

YAHAはプリアンプ部分が真空管で、オペアンプをバッファというかパワーアンプにしてヘッドホンを鳴らすしくみですが、オペアンプバッファってヘッドホンをドライブするには少し力不足なんですよね。 電源電圧を上げればカバーできるという発想なのですが。

なので、ヘッドホンアンプの前に真空管風味を付ける味付けにつなぐのも面白いのではないかと思います。

というわけで、どういうわけか今日一日で真空管ハーモナイザーと疑似真空管ハーモナイザーが完成しました。

このYAHA基板って一昔前のF特性っぽい積セラがいっぱい付いているのが気になりますね。 古い仕様の積セラは真空管の熱でも容量が変化しそうですし、直流電圧をかけても容量が変化します。

また、フィルムとかに交換した方が出っ張ったところが少なくてオケ全体を聞くオーディオ用途には良いのかもしれません。 単体の楽器用には印象的な音になるなら積セラもありだと思っています。