全体をチェックする【トーカイのストラトタイプをリフレットする-1】

トーカイのストラトタイプをお預かりしました。 ネックをオーバーホールします。

トレモロはややフローティングですね。

トレモロ部分

サドルの並び方が不安定ですね。 ピックアップが弦に近くて、磁力に引かれて弦が唸っているのでオクターブ調整が上手くいっていないようです。

トレモロ部分

トラスロッドナットが埋まっています。 以前のフレット交換の時に削られたのか、指板がかなり薄くて、メイプル部分にまでフレットのタングが入っています。 もうあまり削りたくないですね。

トラスロッドナットがめり込んでいる

古い楽器なのでブッシュ浮きも発生しています。 ここもついでに直します。

ブッシュ浮き

ぶつけたのでしょうか? 指板が割れています。 ここも補修しましょう。

指板が剥がれている

裏パネルを開けました。 スプリングは3本、ホルダーのネジはかなり締め込まれていますが、これでもベタ付けにならないようですね。 フローティングで調整する方向で進めます。

トレモロスプリング部分

トレモロを固定しないと作業がしにくいのでイナーシャブロックの後ろにいろいろ挟んで止めました。

トレモロを固定する

シムが入っています。 前に作業した人が丁寧に厚みまでかいてくれてありますね。  0.5mm厚でネジを通す穴があいているタイプの物を作ろうかと思います。

シム

弦を切る前に、大まかに弦高とオクターブを調整してみました。

トーカイのストラトタイプ

トラスロッドは180°回った状態でローポジションが逆反っていました。 90°くらい戻しました。

フレットを抜いた状態での指板をチェックしていきます。