フレット溝の調整【フェンダージャパンJBのメンテナンス-5】

ハイポジションの起き上がりをヒーター修正である程度抑えることができました。

問題はこれを維持することが難しく、半年から1年でまた起きてきてしまうことです。 少しでもネックを支えるために、フレット溝をせまめにしてフレットで内側から突っ張るようにしておきます。

12フレットから上を抜いてせばめます。 事情があって左右半分ずつ。

溝を埋める

指板の研磨をしたところです。 このあとフレット溝を必要な広さに微調整してから次の工程に進みます。

指板研磨

もとのフレットをていねいに曲げ直して指板のRにピッタリ合わせて、圧入しました。

フレットを打ち直す

微妙な凹凸や左右の反りの違いを取るためにすり合わせをやり直します。

すり合わせをやり直す

フレットを仕上げました。

フレットの仕上げ

弦を張ってみます。 今のところ良い感じになっていますね。 これでハイポジションが何年も安定してくれれば胸を張って「フレットワークの魔術師」とか名乗れるのですが(笑)

弦を張ってみる

お預かりしたときは逆反り、今は少し順反りと結構ネックが動いていますね。 どちら側にも調整ができる2ウェイロッドで、しかもよく効くので問題ないと言えば問題ないですが、ネックを外さないとロッド調整ができないのがおしいですね。

ベースの場合は竿が長くて変化も大きいので、お客さまがこまめに調整できると一番良いですね。