弦アースがつながっていない?【テレのアース不良修理-1】

弦アースがつながっていないテレキャスタータイプをお預かりしました。

テレ全景

テスターであたってみると確かに導通がありません。

導通確認

ブリッジを外してみましょう。 弦を外していて気になったのですが、どうやら溝が狭くて弦を噛んでいます。 少し広げても良いかもしれませんね。

弦が引っかかる

このブリッジはオクターブネジを外さないと取り付けネジにアクセスできません。 ビグスビーから外しましょう。

ブリッジ部

ブリッジを持ち上げてみたところ。 キャビティの導電塗料をトップ面にも塗り広げてブリッジと塗料の間にアース線を挟み込むことで両方をアースしようという作戦のようですが、それを挟み損ねています。

アース不良の原因箇所

この感じだとネック側がどうなっているのか心配で開けてみました。 なんとこちらは導電塗料がありません。 どういう基準なのでしょうか? 金属カバーがあるからですかね。 そういう考え方はあるかもしれません。

ネック側ピックアップ・キャビティ

アース線がどこにつながっているか確認するためにコントロールパネルを開けてみました。 なにやらすごいことになっていますね。 プッシュプルでシリーズ&パラレルを切り替えられるようです。

ということはフェンダーのようにブリッジピックアップのコールドから配線をのばしてエレベータープレートをグラウンドにつないで、ネジを通じて弦アースをするという方法は使えません。 シリーズ時に問題がでます。

配線部

エレベータープレートに直接グラウンド線をつなぐ必要があります。