【ストラトのネック交換】

2年前に組んだストラトです。 ラムトリックカンパニーを退社した頃に塗装済みのボディ&ネックとパーツを渡されて組み込み作業をしました。 早いものですね。

その冬暖房が直接あたるところに置いていたら杢にそってネックが小刻みに曲がってしまったそうです。 その後修正して使えるようにしたのですが、新しいネックが手に入ったのでネック交換をして欲しいということになりました。

2年前に組んだストラト

ロッドナットにグリスをさしておきましょう。

ロッドナットにグリス

ネックが逆反り気味だったのでヒーター修正をしてあります。 フレットのすり合わせをしていきましょう。

フレットのすり合わせ

すり合わせが終わってフレットを磨き終わったところがこちら。

フレット仕上げ

粗加工のナットを取り付けます。

ナットの接着

ペグはもとのネックから流用します。 ネジ穴をあけていきましょう。

ペグのネジ穴

取り付けが終わったところがこちら。 もとのネックはペグ穴が不規則にあいていて隙間ができたり気持ちよくなかったのですが、このネックはバシッと一直線にペグが並びますね。 クルーソンは締めすぎると回し心地もかたくなったり繊細ですね。

ペグの取り付け

ネックの方がボディのジョイント部より広めだったのでボディのポケットを削っていきます。 センターはもう決まってしまっていますので慎重に合わせていきます。

ジョイントを合わせる

ジョイントのネジ穴です。 ここはワックスを使って少し滑らせながらネジを入れていきます。

ネックジョイントビス穴

ナットの加工です。 弦を張っていきます。

ナットの加工

弦を張り終わったところがこちら。

完成

逆反っていたネックなので不安でしたが弦を張ったらちゃんとロッドをしめるだけ順反り方向に動いたので多分これで弾いてもらえるのではないかと思います。

このギターを組んだとき2年前に書いたブログ記事はこちら。 ラムトリックを急に退社して、作業する場所も定まらない不安な時にギターをいじる仕事をくれたこのギターのオーナーさまに感謝しています。 2年前の今日、今の住居兼作業場にしている物件を見にきました。 初心を大切にこれからも日々コツコツ頑張ります。