全体のチェックから【Bill Lawrenceテレタイプの修理-1】

ビルローレンスのテレタイプをお預かりしました。

ビルローレンスのテレタイプ

1弦が弦オチしそうなくらいギリギリなのですが、これは6弦を張っていないことでネックが1弦側へ倒れていることが原因です。 青い○の辺りに何かを入れて6弦側へ倒れるようにします。

ネックがズレている

トラスロッドを回し切っているということでしたが、実際はロッドナットが壁面に当たってトラスロッドが効き始めるところで止まっていました。 通常通りロッドは効きましたので順反りは直りました。

フレットが減っているのですり合わせをします。 これが最後のすり合わせになるくらいは減っていますね。 指板が痩せてタングが飛び出ていますので削ります。

フレットが減っている

ボリュームノブが首を振って回るので、インチ規格とミリ規格の違いが原因かと思ったのですが、外してみたところねじ止め式ノブのネジによってローレットシャフトが押しつぶされています。 拡げる時に折れたら交換、折れなければスペーサーを入れて対応します。

ローレットシャフトが潰れている

サドルのバネに弦が干渉するので、できればゴトー製のものに交換したいとのことです。 ネジ穴の位置などが同じでポン付けが許される範囲なら交換、そうでなければこのままになります。

ブリッジ部分