ネジの力でネジ穴の周辺がめくれかけていたので、ノミや面取りビットで表面を整えて低粘度の瞬間接着剤でコーティングしておきました。
トラスロッドナットにグリスを注しておきました。
浮いているブッシュを押し込んで固定し直します。
ボディを分解しました。
導電塗料はキャビティを繋ぐ穴の中まで塗られていて、きちんとアース電位につながっていましたが、リアピックアップキャビティから弦アース線を出すついでに、他のキャビティ同士も距離が遠いところを電線で繋いでおきます。 アース電位までのインピーダンスが下がってシールド効果がより高まることも期待できます。
コントロールキャビティにアース線を集めて、母線をコントロールアッセンブリに向かって出しておきます。
アース線と、外していたピックアップの線のハンダ付けが終わりました。 ポットからのノイズは観測されなかったのでポットはそのまま使っています。
ジャックは信頼のスイッチクラフト製が良いとのことだったので、スイッチクラフトの11Lを付けておきました。
ノブの向きは、フルの時に弦と文字が平行になるようにしました。
トラスロッドを少し回してネックを真っ直ぐにしました。
弦高調整とオクターブ調整をしてから、ピックアップの高さ調整をしました。 ネックを直したので、弦高がやや下がりました。 お預かりした時が少し高めだったのですが、それよりは少し下げた方がこのギターの良さを活かせそうなので、下げすぎない範囲で私の感じたこのギターのニュートラルなセッティングを出し直しました。
磁力に引かれて弦が少し唸っていたので、フロントピックアップを下げて、それに合わせてリアも調整し直しました。 その分だけ低音や音量感が下がっていると思うので、足下でゲインを稼いでもらうと今までよりも倍音と基音のバランスが良く鳴ると思います。