ピックアップの修理【音が出ないリッパーの修理-2】

リアピックアップの断線問題です。 よく観察していると断線箇所が見つかりました。 ここだけ断線している場合、つなぐことができれば音が出るはずです。

断線箇所の発見

クッションに直に接触する構造に問題がありそうですね。

断線の原因はクッション?

フロント側を見ても同じようなマスキングの仕方なので、もっとコイルの全体にテープを貼って保護しておいた方が良さそうです。

ピックアップの裏側

コイルワイヤーの皮膜を削らないとハンダがのらないと思われるので、サンドペーパーで研磨します。 ここでプツッと切れたら終了です。

皮膜をサンドペーパーで剥がす

銅箔テープを貼ってその上でハンダでつなぎました。

銅箔テープ上でつなぐ

音が出ました。 直りそうですね。

音が出た

溶かしたワックスで修理した箇所を固定していきます。 右側のコイルと同じように修理した側のコイルも絶縁テープで保護しておきます。

ワックスによる固定とテープによる保護

のちにピックアップが3本のネジで留めるようになったのは、クッションのせいで断線することが多発したからではないでしょうか?

断線しないために耳が付いたのでは?

位相はアナログテスターでフロントとリア両方とも右です。ギブソンは基本は右なんでしょうね。 フェイズアウトさせることができるのですが、その時はフロントが逆相になるようです。

位相のチェック

弦アース線が細い単線になっていて、できれば交換したいのですが・・・

アンカーが抜けない

アンカーが全く抜けません。 中で拡がっているようにも見えるのですが、ねじ込まれているのでしょうか? 無理にやって壊してはいけないのでここは諦めました。

ねじ込まれている?

ピックガードのネジが1本足りなかったので追加しておきます。 黒いネジを使ってレリックネジを作りました。

ネジのレリック

これで完成です。