チェック【1弦の音がこもりがちなスペシャルの原因調べ-1】

1弦の音がこもりがちなレスポールスペシャルの原因を探します。

まず、気になるのは1弦の弦溝が深くなっているようで、1フレットとの隙間がほぼありません。 ここだけ弦振動の幅にコンプがかかっているような感じになっている可能性があります。

隙間がない

あと気になったのがこちら。 1弦を鳴らしてからミュートしたときに他の弦にハーモニクスが共鳴しやすいかもしれません。

ハーモニクスの共鳴

これに関してはナットやサドルの弦溝から弦を上げても同じです。

溝の上に弦を上げてみた

ブリッジのどこをミュートしてもあまり結果が変わりませんが、ヘッド側をミュートすると少し収まります。

ヘッド側の弦をミュートしてみる

1弦のチューニングがE♭になったときに急に他の弦にハーモニクスが移っていきます。 ネックやヘッドの共鳴モードと当たっている可能性があります。

Eフラットの時にだけ他に拡がる

ヘッドを手で持ったりミュートするとかなりましになります。

ヘッドをミュートするとほぼ止まる

こちら↓はフルアップボリュームとフルアップトーンに交換するためにお預かりした別のギターですが、これもよく調べたら似たような感じです。 原因を追及したいあまり、ちょっと神経質になりすぎかもしれません。 これならナット交換だけで大丈夫ではないでしょうか。

他のギターも試す

ナットを交換するなら指板面の経年変化によるフレットのわずかなでこぼこをフレットすり合わせで取ってしまって、原因を少しでも切り分けたいと思います。

フレットは減っていない

試しに、1弦の弦溝を粉と接着剤でかさ上げして弾いてみてもらうことにしました。

あと、うちにあるバーブリッジで弦を張ってみて変化を調べてみます。