ナット溝を応急的にかさ上げする【1弦開放の音がこもりがちなスペシャルの原因調べ-2】

うちにあったバーブリッジを付けてみました。 やはり1弦解放の音の感じはそんなに変わりません。

バーブリッジを付けてみる

1弦のナット溝を応急修理してどのくらい変わるかオーナー様に弾いてもらいましょう。

ナット溝を仮修理する

炭酸カルシウムの粉で埋めます。

ナット溝のかさ上げ

これで適切な隙間ができました。

弦の下に隙間ができた

もともとこのネックはローポジションから先にロッドが効いていく傾向がややあるので、ハイポジションの順反りを直しすぎるとローポジションの弦とフレットの隙間が狭くなることになります。

ローポジから逆反る

ネックの微妙な反り、微妙なフレットの頂点の不揃いさ、ナットの弦溝のアンバランスな減り。 全部気にするほどでもない軽度なものですが、弦高を下げていくと気になるという感じかも知れませんね。

応急処置で一度弾いてみてもらって、ゆくゆくフレットのすり合わせやナット交換などをするときに備えて、参考にしていただきましょう。