フロントピックアップを製作していきます。
ポールピースはリアに似せてラッカーで絶縁してあります。
ボビンの幅をそろえてから、同じ太さのエナメル皮膜線を、同じ抵抗値に巻けばコイルの形状もほとんど同じにすることができると思います。
裏側はマネしてサインを入れておきました。
なるべく双子になるように巻いてあります↓ ただし、N極トップで時計回りになっています。 ちなみに7,777ターン巻いた状態で同じもの(6.75kΩ)ができました。 ラッキーなのかアンラッキーなのか分からないピックアップです。
塗った導電塗料はブラスプレートにネジを打つことでアース電位につないであります。
コントロールはこんな感じ。
外観もサウンドもリアと上手くペアリングできたと思います。
ネック調整、弦高調整、オクターブチューニング、ピックアップの高さ調整などをして完成です。 ノイズはしっかり収まりました。
こちらはもとのピックアップ↓ 青い印があるボビンに赤いペンで塗られたポールピースが付いています。 これがそもそも間違いなのではないでしょうか。
ここはおそらく、赤く塗られた方を反対向きに組み込んで、赤いしるしをアルコールで拭き取ってからラッカーで絶縁するという工程が抜けているのだと思われます。
着磁済みのボビンは同じ極同士くっつきますから、その時にリアピックアップを巻く工程の方に混ぜこまれてしまって、ベースに組むときにカバーに入らないという理由でフロントピックアップに戻ったので、リアと同巻き同磁極のフロントができてしまったということではないでしょうか。
そしてたまたま巻き終わりが巻き始めまで引き込まれてポールピースとショートしてしまい、外から手直しではどうにもならない困ったピックアップができあがったのだと思われます。