バッテリーボックスの準備が整ったので本体をバラしていきます。 そこで気が付いたのですが、ジャックのホット(青)とアース(灰・黒)のハンダが0.5mmくらいの距離で接近しています。
下の写真の赤いところがその隙間です。 配線などでちょっと押されるとボリュームがゼロになってしまいます。 ここは戻すときに熱収縮チューブで絶縁しましょう。
裏パネルにつながる銅箔はアース電位につながっていません。 ここも修理しましょう。
バッテリーのマイナス端子とジャックのリング端子に導通がありません。 バッテリーボックスの外でも故障が発生しています。 というわけでプリアンプの修理をしていきましょう。
銅箔テープを重ねただけになっていますね。 特殊な導電性接着剤を使った銅箔テープ以外は粘着面に導通がありません。 ここは本体側と帯状の部分で分かれているなら銅箔テープどうしをハンダ付けするのが良いです。 ここも修正しましょう。
ポットの外側がアース電位につながっているものと、つながっていないものがあります。 おそらくナットが緩んでいるか錆びているかだと思われるので、銅箔の穴付近をコンパウンドで磨いて、内歯ワッシャーの錆取りをしておきます。
基板上で電池ボックスがオープンになっているということはありませんでした。
電池ボックスから出ている線(特にマイナス側)が錆びてパラパラになっています。 配線ごと交換しましょう。
バッテリーボックスを外します。 ハンダを吸い取って穴を露出させました。
穴にドリルビットを入れてハトメを外しました。
既に修理してあるバッテリーボックスを戻していきます。 上手くハトメが打てました。
4カ所打って、補強のためにハンダで埋めておきます。
配線を新しいモノに交換しました。 見た目が似た色のベルデンがあったのでこれにしました。
本体側の銅箔テープと帯状のテープをハンダ付けしました。 裏蓋に接触するところは磨きました。
配線を戻します。 ジャックのアース側を熱収縮チューブで絶縁しました。 これでショート音出ずトラブルの心配がなくなりました。
配線については日を改めてもう一度チェックしてから電池をつなぎます。
裏蓋はネジの部分が一番力がかかるのでその付近まで銅箔テープを伸ばしました。 このテープは粘着面にも導通があります。
外したバッテリーボックスです。
定期的にハトメが折れるようです。 これはマイナス側が折れています↓
自作した絶縁ワッシャーなども含めて組み立てていきます。
こちらも修理できました。
補強のためハトメの中はハンダで埋めてあります。
導通と絶縁のチェックをしました。 このバッテリーボックスも保管しておくと使えると思います。 基板に取り付けるためのハトメ4個サービスで一緒に入れておきましょう。