ピックアップをボディにネジ止めする方式ですから、下穴をあけます。まずはネジ穴の位置だしからです。 ピックガードを仮付けして現物あわせで位置だしをしました。
ボール盤の台を4°ほど傾けて穴開けをしました。 以前働いていたラムトリックカンパニーでの方法を採用しました。 (この方法について後日考察しました→この記事です)
実際に穴が開いたところがこちら。
と、ここまで一生懸命作業をしても純正ピックアップ・カバーと純正ネジ頭が干渉してこんなにも内側を向こうとするという。 ま、楽器をいうのはこういうことがたくさん起こるのでめげてはいけません。
配線を通したところですね。
ミュージックマン・タイプのピックアップは断線していたので同じ商品の別個体を付けることになりました。
ピックアップをチェック。今度こそ大丈夫そうです。
トーンがスイッチ付きプッシュ・プル・ポットになります。 当分ピックガードを開けることもないでしょうし、この際ジャックも交換することにしました。 配線をバラバラにします。 ボリューム・ポットとコンデンサは流用します。
できあがったアッセンブリーがこちら。
キャビティは広いですが、今後もしトラブルがあったときに、誰が修理するにしてもやりやすいようにわかりやすくキレイに配線しました。
スイッチ付きポットは2回路ありますが、今回は1回路で事足りるので、2回路同時に使うことでスイッチの故障確率をさらに下げるような使い方で配線しました。 Free The Toneのスイッチャーも2回路使っていませんでしたっけ?信頼性重視の設計思想って素晴らしいですね。
無事にピックアップの追加ができあがりました。
ネック側はジャリッとしたエッジとバホッっとしたローがあってピックでガリガリ弾きたくなります。 ブリッジ側はパラレル配線なのでサリーンとしたプレゼンスとブリョッとしたミドルがあって、音量はやや控えめ。ブリッジよりを指弾きで力強く弾きたくなりますね。
しばらくネックを見れば完成で良いでしょう。 欲を言えばハイポジションにヒーターをあてたいですけれど。 そのあたりは弾いてみていただいて気になればといったところでしょうか。