中身をチェック【ミュートロンのコピーモデルの研究-1】

フットスイッチを踏むとノイズが出るので何とかしたい、ということでお預かりしました。

NU-TRONⅢ

中を開けてみ たら、部品の足の切れ端が出てきました。 いつから入っていたのでしょうか(笑) ギターのキャビティから配線材が出てくることもあるので、私もよく気をつけましょう。

ゴミが出てきた

さて中身です。 以前オリジナル・ミュートロンを詳しく調べた経験で何となくどこがどうなっているのか分かります。

基板

DC-DCコンバータで電源を18ボルトに昇圧して、中心電位を0ボルト、+9ボルトと-9ボルトの電源で動作させているようです。

DCDCが入っているようだ

もしこれが9ボルトを半分に割って4.5ボルトを中心に動かす回路で、なおかつオリジナル回路のままスイッチ切り替え時のポップアップノイズ対策がない状態なら、入出力に抵抗を足すなり対策ができると思っていたのですが、どうやらそういうことではないようです。

抵抗を足してもあまり効果はないのではないでしょうか。 小さな切り替え音がフィルターで増幅されているだけなので、解決は困難かも知れません。

ついでに一緒に預かったブースターです。 ノブの回転がかたいところがあるとのことです。

ブースター pedalogoc

写真では分かりにくいですが、赤いノブが僅かに傾いていますね。 これが原因なのでノブの取り付けをやり直したら調子よくなりました。 ボードの中で押しつけられて傾くこともあると思うので、こういうときはノブをチェックしてみて下さい。

ノブが斜めについているだけ

それを言うと、NU-TRONⅢのほうも1カ所ノブが渋かったので取り付け直しました。

ノブを取り付け直す

抵抗を取り付けてみるかはお客さまに御相談しましょう。