今回は、ピックアップから出ている線も交換して欲しいという、お客さまからのリクエストがあります。
線を丸い穴から引っ張り出しました。 上から下に通して固定してある部分ですね。
この線を交換するのは大変リスクのある作業です。完全にハンダが溶ける前に線を動かすと簡単にピックアップが断線します。 しかも古いハンダはヤニが飛んでいるので溶けにくく、新しいハンダを足したりしながら見極める必要があります。
コイルの抵抗値を計測します。 この段階でもし絶縁していたら断線です。 巻き終わり側であれば1周ほどく手がありますが、巻き始め側だとやっかいです。
これを3回繰り返してから、ピックアップの配線をスイッチにつなぎます。
ジャックに出力をつなぎます。 実は弦アースもこの単線を使っています。
弦アースには基本的にピックアップの信号は流れないはずなので、導通がしっかりしていれば線はなんでも良さそうなものですが、裏蓋を外した状態で弾いていると、線が見えるので「あ、この線が入っているのだな」とちょっと演奏するテンションが上がる効果を期待してこうすることになりました(笑)
配線は完成しました。 良きタイミングで弦を交換しましょう。