ACDCアダプターで動かすヘッドホンアンプの電源部分です。 DC9ボルトのアダプターをここにつなぐと+4.5ボルト、アース、-4.5ボルトの3極に変換されます。
オペアンプは4556を使うので、直流だと140mAまで吸ったり吐いたりできるはずです。 手持ちのジャンク部品で作ったので、部品の種類がバラバラです。
ヘッドホンアンプの基板をつなぎ直して
こんな感じで音が出るようになりました。 プリ部が4558でパワー部が4556です。
以前はエネループ4本だったので、電源電圧が上がった分、平凡なICでも音が良くなりますね。
で、アダプターとの間にこれを挟んでみました。 以前作ったエフェクターの電源用のノイズフィルターです。
エフェクトボードという弱電系で使っていると気にならなかったのですが、これコイルで終わっているせいもあるのでしょうが、コイルが足かせになって高域が少しこもるようです。
エフェクターなどのプリアンプでは、ここは直流さえ出ていればほぼ問題ないのですが、ヘッドホンアンプくらい交流を取り出すとなると、アダプターの電気を出したり止めたりする性能もそれなりに使われていると言うことですね。
と言うことは、2個ある内の出口側のコイルをバイパスするとどうなるのか?とか、この後に半導体を使った熱々の電源回路を入れて出力インピーダンスを下げるのか?とかいろいろ考えさせられますね。
「パワーアンプは電源の音がする」というのはこういうことですね。 乾電池1個で500時間持つものとは電源の持つ意味が全く違ってきます。
電源のデカップリングコンデンサも、プリアンプでは「交流をバイパスする、発振止め」という感覚が強いですが、パワー部では「周波数ごとの電力を取り出すための電池」という感じがあって迫力があります。
セラピーとしての電子工作のつもりでしたが、これは本当に勉強になります。