弦を張る【レスポールジュニアにスパーゼルを付ける-3】

ナット溝を微妙に拡げていきます。 深さは変える必要がないので繊細な作業です。

少し溝を拡げる

サドルの方の溝も加工が必要ですね。

サドルの溝も拡げる

で、チューニングしようとしたら1弦が切れました。

1弦が切れた

ピンセットではない側が切れたところです。 山になっているところはペグのロック部分です。 ペグポストからナット側へ曲がろうとしているところで切れているのが分かりますね。

ペグポストの角で切れている

切れた弦の反対側がこちら。 やはり曲がったところで切れています。 切れた弦をよく見るのは原因究明のためにとても大切なことです。

ペグポストの角で切れている

ペグポストにあいた弦穴です。 この穴を加工したときのバリが出たままになっているのだと思います。 写真でも見て分かりますよね。

弦穴にバリが出ている

反対側。 やっぱり角が立っています。 ロックを緩めても中の弦押さえバーが下がらなくて弦を通しにくいものもあるのすが、それは内側にもバリが出ていてバーに引っかかっていると思われますよね。

弦穴にバリが出ている

メッキごと削るのは忍びないのですが面取りするしかないでしょう。 オーナー様の他のギターに付いているスパーゼルでは6弦が切れたということなので、プレーン弦側だけではなく6個とも外して全部丸めましょう(さすがに内側は削れないですが・・・)。

リッチーブラックモアモデルのストラトに取り付けたときにはギアのバックラッシュが大きいのが気になりましたし、今回のペグも取り付けていない状態で回しても巻き心地が重いところがありますし、近頃のスパーゼルは工場でも変わったのかな?というのが私の個人的な印象です。 次のロットで改善してくれると良いですね。