モントルーのバダスタイプを取り付ける

レスポールスペシャルをお預かりしました。 バダスタイプのブリッジを取り付けます。

レスポールスペシャル

バダス型ブリッジはすでに付いていますが、弦溝が切られていません。

すでにバダスは付いている

先におおよそのオクターブ位置を探して、両サイドの2本のネジの調整を済ませておきましょう。

おおよその位置出し

1弦と6弦の位置を探します。 フレットの使える部分を左右均等に残しつつ、ポールピースの上を通る位置という条件になるのですが、このギターだとこの辺りですね。

1弦と6弦の位置出し

シンプルなバーブリッジが付いていたギターの場合、6弦は中央よりやや1弦側よりに弦溝がきて、1弦はかなり1弦側にずれた位置に弦溝がくることになります。

弦の溝を切った

バーブリッジは弦が斜めに回り込んで出てくるので、アンカーがセンターからズレたところに打ってあります。 結果、バダスを弦長方向に垂直に取り付けると、弦溝が1弦側にズレることになります。

バーブリッジの上にオクターブ微調整用の山が付いているタイプはセンターに対して対称にアンカーが打たれているので弦溝は中央にくることが多いです。 弦の間隔を広めに取ると、センターから順に外へ広がっていくことになります。

どちらかというとこのギターみたいになる方が個人的には好きです。 モントルー製のバダスタイプは加工精度が良いので、サドルがオクターブ調整ネジを支点にシーソーのように動くことはあまりないのですが、こうやってサドルの1弦側を押しつける方向に力がかかっていることで、部品の共鳴による異音が出る確率が下がる傾向にあるようです。

調整していきましょう。 各部のチェックも軽くしておきます。