全体のチェック【グレッチの弦アース修理-1】

最近外来ノイズが増えたというグレッチをお預かりしました。

グレッチ

弦アースが外れているようです。 中を見ると、エンドピンのところに配線がつながっています。 これが接触していないか、反対側のハンダが外れているかのどちらかだと思います。

金属製のノブが付いていますが、回すと人体がアースされたり外れたりを繰り返して、パチパチいいます。 程度が大きいので何とかしておいた方が良いような気がします。

弦アースが見える

ナットは4弦がかなりギリギリですが今回はこのままで。 フレットも減っていますが、弦高調整などをして一度お返しした上で、まだビリ付きが気になるようでしたらさらなる作業をご提案しようと思います。

ナットが減っている

サドルの位置はもう1~2ミリエンド側へ移動した方が良さそうです。 ブリッジが接着か粘着テープ固定されていて動かせません。 何でくっつけたか聞いてみましょう。 3弦が巻き弦に対応した位置なのが気になりますが、これはどうしようもないですね。

サドル部分

ネジが抜けてきていたので、ディッシュを2枚重ねて締め合わせたあと、ネジをブリッジに締め込んでおきました。

ダブルナットでねじ込む

2枚締め合わせるとネジに固定されるのです。 ダブルナットとか呼ばれる方法ですね。

というわけで、配線を直してから全体調整をします。