分解してチェックする【アリアプロTA-80のネックオーバーホール-1】

アリアプロのギターをお預かりしました。 ジェスカーのステンレスフレット#55090に打ち替えます。

アリアプロTA-80

接触が悪くなってきているスイッチを交換します。

スイッチ部

もし配線を全部引っ張り出すことになるなら、ついでにジャックも交換した方が良さそうです。

ジャックも交換したい

スイッチのナットを外してみましたが、スイッチが浮いたまま全く動きません。 どうやって配線したのでしょう。

取れない

ピックアップが交換されています。

ピックアップ

シリーズ・パラレル切り替えスイッチが付いています。 これもナットを外しても動きません。

シリパラスイッチ

これはもう全て引っ張り出すしかないようです。

抜けない

リアピックアップのネジが曲がっています。

ネジを曲げてある

どうやらベースプレートに切られているネジがバカになって、ナットをハンダ付けしようとしても付けられなかったから、ネジを折り曲げて固定したようです。 ここはネジを交換して何とかしましょう。

ネジがバカになったっぽい

スイッチの穴には塗装がのっていませんから、ピックアップ交換時に配線を追加しているわけです。

スイッチは増設されている

スイッチから出ている線がシールド線ではなく、クロスワイヤになっていて、ノイズの進入源になっています。 また、ピックアップから出ているシールド線のアースも宙に浮いています。 部品はそのまま使えますが、こういう配線を今回ついでに直しましょう。

シールド線問題

元の配線にスイッチの配線を追加した結果、円環構造になっています。 こういうグラウンドループも気にした方がいいのでしょうか。 深く歪ませて使うギターではないのでノイズはおそらく問題になっていないとは思います。

配線を丸ごと抜いた

ロッドは効いていますがちょっと頑張りすぎかも知れません。 少しヒーター修正します。 ロッドナット周りのグリスアップをしておきます。

ロッドナットのグリスアップ

まずは軽めに曲げて様子を見ましょう。

ヒーター修正