浮いていた最終フレットを一度抜きました。 このフレットは、フレットが浮いた状態のまますり合わせされていると思います。 フレットが浮いてきたと言うよりは、ネックの順反りがひどくなるにつれて、ブリッジを下げていくことになって、ここにあたるようになったというのが実体ではないでしょうか。
フレットを曲げ直して打ち直しました。 溝が緩くなっているので、低粘度の接着剤を流して応急処置しておきます。 フレット交換の際に本格的に直すことになります。
これで問題ないと思います。
12フレットが312mmくらいだとして・・・
1弦はその倍624から1mmくらいうしろに来るとして625mmあたり。 実際にオクターブ調整するとその当たりにサドルが来ます。 ブリッジのスタッドの位置ですけれど、もう2mmくらいうしろでも良かったかも知れませんね。 一応調整の範囲には入っているので問題ないですし、サドルを裏返すという手もまだあるのですが。
こっちもギリギリですが問題にはなっていないようです。 以前お預かりした時に4弦のサドルを裏返しているみたいです。
2弦の高いF#にABR-1が共鳴して異音を放っていたのでスタッドに低粘度のネジロックを注したら止まりました。
他のABR-1でも似た現象が起こっていないか、今後気にしてみましょう。
ストラップピンはネジ穴を補強して、クッションを追加しておきました。
ジャックはまだ大丈夫そうですが、湿度の影響を心配されていましたので清掃しておきます。
ナット溝にグリスを追加しておきます。
これで完成です。