ピックアップとオペアンプICの交換【ノイズが増えたスティングレイのチェック-2】

昨日オーナーさんが注文したピックアップがサウンドハウスから直送されてきました。 早いですね。

線を剥いて・・・

ピックアップの線

パラレルに配線します。

配線の仕方

配線はこんな感じ↓

配線してみた

音はちゃんと出ました。 ですがやっぱりノイズが多いですね。 サーとザーの間くらい。 ホワイトノイズとピンクノイズの間くらいのイメージです。

タンタル電解コンデンサ(青くて丸い部品↓)がたくさん使われています。 ショート方向に壊れることがあるので、基板上をチェックしました。 特にショートしているものはなさそうです。

タンタル電解コンデンサ

電池は9ボルト近く出ています。 例えば電源のカップリングコンデンサがショートしてたらここはおそらく0ボルト近くになって電池が発熱しますね。

9ボルトくらい出ている

消費電力が増えたりもしていないようです。

消費電流のチェック

せっかくオペアンプがソケットになっているので新品に交換する実験をしてみます。

オペアンプIC

このICももう作っていないらしいので、たまたま手元に残っていて良かったです。

データーシート

現行のデュアルオペアンプを使って、同じ回路の前段に反転バッファを入れる回路を以前考えたことがあるので、将来的に基板ごと交換しなければいけないような修理品が出てきたらそっちのプリアンプを新たに作っても良さそうです。 そうすれば1MΩのCカーブではなくてBカーブでも良くなりそうですし。

オペアンプを交換しました↓

オペアンプを交換した

さすがにトレブルをフルブーストするとサーというノイズが出ますがこれは常識的な量でしょう。 ICが不調だったようです。あるいは周辺部品の経年変化で定数が変わってきてICの個体差にによっては問題が出るということもあり得ますが、これ以上どの部品がどう変化しているか追求するのは、完全分解しない限りは難しそうですから、今はやめましょう。

常識的なノイズ量に落ち着いた

電源の電圧と消費電流をもう一度チェックしておきます。

電源周りのチェック

基板を貼り付けていたクッションは、チェックのために剥がしたので張り替えました。

粘着テープを交換した

これで修理が完了です。

完成

奇跡的に部品を持っていたので無事に直りました。