ストラップピンの穴に爪楊枝をさす方法について【Ibanezのネック修理-3】

導電塗料が塗ってあるシングルコイルピックアップのキャビティですが、10mm間隔くらいで計測してみたところ400Ω近くあります。 これは高めですね。

導電塗料の抵抗値が大きい

先日2度塗りしたダンカンは30Ωくらいなのでかなり差があります。

他のギターの導電塗料の抵抗値

というわけで、コントロール・キャビティも含めて塗り足してみました。 乾かないと導通が出ないものなので後日また計測してチェックしましょう。

導電塗料の2度塗り

作業をするためにストラップピンを外していたのですが、穴が広がったときに爪楊枝を差し込んで応急処置する例のアレがしてありました。

ストラップピンの穴に爪楊枝

エンドピン側には3本入っていて苦労のあとがしのばれます。 ボディが柔らかい素材の楽器では緩んでくることがあるのです。

応急処置としてはこれで止まると思いますが、時間のあるときにきちんと修理しておいた方が安心ですよ。 実際こうやって3本まで増えるということは何度か緩んでいるはずですし。

エンドピンの穴に爪楊枝

というわけで一度穴埋めして穴の開け直しをしておきましょう。 穴を広げてからなるだけ太い棒をさしました。

埋めました

ねじ穴を開け直して、ネジを一度入れてあとをつけてから、低粘度の瞬間接着剤を染みこませて補強すればかなりしっかりしますよ。 接着剤がしっかり乾いてからネジを入れないと一緒に固まってしまうので注意しましょう。

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