日動工業 爆吸クリーナー NVC-S35L レビューです

木工場所の模様替えをしました。 開業当初は2階のこのスペースをメインに使って作業していたのですが、今ではお客さんもたくさんお越し頂くので1階をメインにして2階はベランダ方面への換気ができる分、木工場所にしています。

木工場所用の掃除機がなくて、写真上部に写っている白いハンディを1階からもって上がっていたのですが、さすがに面倒ですし集塵能力がちょっと足りないのでちょうど良さそうなものを買いました。

日動工業 爆吸クリーナー NVC-S35Lというモデルです。

木工場所の模様替え

吸い込んだゴミがメインタンクのなかで回るようになっています。 これが第1サイクロンでここでほとんどのゴミが下に落ちます。

メインタンクと第一サイクロン

こちらがインナーセパレーターの中身です。 ここの構造を詳しく書いているサイトがあまりなかったのですが、小さいサイズの第2サイクロンが9個並列で付いています。

ここで分離された粉じんはインナーセパレーターの下部にたまるようです。 そこも分解して清掃できるようになっています。

インナータンクと第二サイクロン

そこを通り抜けてしまったパウダーゴミは排気フィルターにかかります。 スポンジフィルターと布フィルターです。

スポンジフィルターと布フィルター

この集塵機のレビューは実はかなり賛否両論です。 使う環境によって向き不向きがあるように思われます。

30分以上集塵作業を続けて行うような現場にはそもそも向いていません。 おそらく熱センサーで電源が落ちます。

また、パウダー状のゴミを集める面積が小さいので、第2サイクロンにかからないような、質量が軽くて霧のように舞うパウダーが多い現場ではすぐ目詰まりするのではないでしょうか。

「雨の日に、ご近所で誰も洗濯物を干していないのを確認してベランダでパウダーフィルターをトントンはたくようにしていれば他のタンクは頻繁には掃除しなくていいよね~」というくらいの使用頻度で使う「家庭用掃除機と業務用集塵機の間くらいの性能」だと思っていれば間違いないと思います。

うちもトリマーやルーターを月に何度か20分くらい使う程度なのでこれが便利そうだと判断しました。 きっとこれはDIY派にも向いている掃除機です。 ガチ工事現場仕事では、吸い込むものによってたまに合わないことがあると思います。

そういう人はマキタとか買った方がいいですよね。 ただそういう本気の現場でも、すごく合う可能性もあるので1台くらい買ってみても良いかもしれません。 「良いので会社で5台買いました」みたいなレビューを書いている人もいますしね。

あとDIYとはいえ木工メインで頻度が高い人はマジックバルーンとかイリイのTR-125ECみたいな「上に集塵袋、下に捨てるためのビニール袋」みたいな構造のものがメンテナンスしやすくていいのではないかと思います。 ちょっと大きいですが。

吸い込み効率もマキタなんかの電気工具メーカーが出している集塵機の掃除したばかりの状態に比べるとずっと弱いです。 ですが、スポンジフィルターと布フィルターの掃除さえしてこまめにしてあれば、家庭用の掃除機に比べればとても爽快な吸い込み感が維持できる感じです。

サイズ感から考えて、メインタンクの第1サイクロンができるのに時間がかかるような気もするので、電源投入後に何秒か待ってから集塵すると目詰まりしにくいとかあるかもしれませんね。 このあたりは上手な使い方を探りたいです。

音は思っていたより静かです。 「ウゥーン」というような中低域音はほとんどせず「シャー」とか「ファー」みたいな軽い帯域の音がします。 マキタの14.4V充電式ハンディより音を気にせず使えます。