古いBOSSエフェクターを今のACアダプターで使えるように電源改造

古いBOSSのエフェクターです。 この頃のBOSSは電源回路周りが今と違っています。 今のACアダプターを使おうとすると、動作はするけれどもLEDが光らないという問題が起きがちのようです。

CE-3

回路はこうなっています。 当時のACアダプターは無負荷時で10~15Vくらいの電位差をもっているらしいです。 仮に12Vとしましょう。

古いBOSSの電源回路図

エフェクター部は今のACアダプターや乾電池と同じ9Vくらいで動作しますが、保護回路としてダイオードと抵抗がシリーズに入っています。

保護ダイオードをシリーズに入れるとパラレルに比べてメリットがあります。それは極性が逆のACアダプターを間違ってつないだときに、エフェクター側を守るだけでなくアダプター側がオープンになって保護されます。

回路にパラレルに入れたダイオードの場合、回路は保護されますが、アダプター側はショートとなってトランスが燃え尽きてしまいます。

シリーズに入れるとダイオードの順方向電圧降下分エフェクターに供給される電圧が下がります。これがデメリットとも言えます。 古いBOSSもそれで、抵抗とダイオードによる電圧降下が原因で9VのACアダプターではLEDが点灯できないという問題があります。

で、今回はこの保護ダイオードを取り払って(ショートさせて)、今時の9VのACアダプターでも使えるようにします。

こちらはお客さまがされた改造作業です。ジャンパー線に導通がありません。

ジャンパ線の導通がない

銅箔テープを使って基板パターンを製作しました。 電源電流が多く流れるところなので、ハンダを盛って余裕を持って電流を流せるように心がけました。

しっかり導通させる

9Vをつないでチェックです。 無事に動いています。 LEDも点灯しています。

動作チェック

古いBOSSをお持ちで同じ改造が必要な方はこちらのメールフォームからご連絡下さい☆