コイルの組み立て【デュオソニックⅡをエレアコみたいな音がするミュージックマスターにしたい-3】

ピックアップを着磁しました。

着磁

なんとなく4芯シールド線を付けましたが、今回はボディが薄いですし並列接続を済ませて2本で出す方が良さそうですね。 このままだと線材の弾力でピックアップが前傾すると思います。

コイルの組み立て

とにかくノイズを減らしたいので銅箔テープと導電塗料でポールピースもアースにつなぎます。 写真はまだ導電塗料を塗っていないところですね。

裏側

ポールピースとコイルがショートしないように絶縁テープを巻いてからコイルを巻き取ってあります。


塗装とコイル巻き取り【デュオソニックⅡをエレアコみたいな音がするミュージックマスターにしたい-2】

今回はあえてターン数を減らして、音量は小さいけれどエレアコみたいな音がでるピックアップを作りたいです。

ノイズを減らしたいのでコイルを1~3弦側と4~6弦側に分けてハムキャンセルさせます。 ストラトのピックアップボビンに4000ターンだけ巻いて、並列接続にしていきます。

ボビンをカットする

こんな構造になっています。

コイルを巻く前

コイルを巻き取ります。

4000ターンの並列にしてみる

ボディは車のDIYリペア用缶スプレーを使います。 まずは色の吹きつけから。

ブリリアントスポーティブルーメタリック

リアピックアップキャビティにピックアップの音量を上げる基板を入れることもできそうですね。 EMGみたいな感じですね。


ツヤありの4558

最近、お客さまとツヤありの4558は音が良いのかどうかという話になりました。

ツヤありの4558

半導体には個体差があります。 トランジスタひとつだけに注目しても、例えばよく使われる2sc1815の電流増幅率は、ロットごとに抜き取り検査してブラックだとかイエローだとか、グレードわけして売られていたりします。 ましてやオペアンプICの中にはたくさんのトランジスタが入っているわけです。

ローノイズなものを選別した2sc1815LやNJM4558DDという型番のものもありますね。

NJM4558のデータシートを見てもらえれば分かりますが、プラスマイナス15ボルトの電源を与えたときの性能を最小~平均~最大の3つの数値で表記してあります。

9ボルト電池を分圧して上下4.5ボルトで動かしている時点でフルの性能で動いていませんし、TS9などの回路では増幅回路1段で限界までゲインを上げたりするので、高い周波数まで増幅できなくなって結果的にミドルがでていたり、いかにも個体差が現れやすそうな状況で使っているように感じます。

そう言えば「4558のツヤありに交換したら音が変わった!」と言っている人で、つや消しを2個以上試した人にまだあったことがありません。 おそらくロットごとに違うはずなので、外観のツヤにこだわらずつや消しもいろいろ試してみるのが良いと思います。 4556とか近い型番の物もたくさんありますし。

写真のオペアンプは同業の先輩がくれました。 どうやら、差し替えてみたけれど違いがサッパリ分からなかったからくれたようです。 そういうこともあると思います。

 


ハイパスコンデンサのテスト

ボリュームに付けるハイパスコンデンサの値を探っています。 シングルコイルピックアップと250kΩのポットに対して、1500pFと150kΩの組み合わせにしてみました。

ハイパスコンデンサを試す

音色に違和感なく音量が下がっているように聞こえます。 ピックアップやポットによりそうですが、この辺りを中心に探せば良さそうな気がします。