手直し【フジゲンのテレタイプの配線交換-8】

仕上がりに気になるところがあったので手直ししました。

手直し

ピックアップの高さ調整などをしましたが、非常にバランスの良い出力のピックアップです。 とても使いやすそうな音がします。

完成

ネック2回くらい交換して今に至るそうですが、これで良いギターに仕上がったのではないかと思います。


音が出ないシールドケーブルの修理

中古で手に入れた懐かしいYAMAHAのシールドケーブルだそうで。 スイッチ付きで、ギター側を引き抜いても自動的に無音になります。

音が出ないので断線しているのではないかということで持ち込まれました。 症状を伺ったところ完全に無音でノイズも出ないとのことなので、断線ではなくてショートを疑いました。

写真は修正した後ですが↓

音が出ないケーブル

ホットの端子が外へ降り曲がってプラグのねじ込む筒に内側から接触していました。

ホットがプラグにショートしていた

収縮チューブなども入れられないのでホットメルトボンドで絶縁しておきました。

ホットメルト

動かないので接触する恐れはないですが一応こうしておきました。

絶縁した

何十年も前のケーブルなのにまだまだ使えるのはすごいですね。

 


ナットの接着など【のんのんさんのTokai LoveRockの修理-1】

TokaiのLoveRockです。

Tokai LoveRock

ナットが外れています。 これはこの機種の持病かも知れません。 持ち主が気付いていないことも多いです。 弦交換の際にご確認下さい。

牛骨ナットが剥がれている

バダスタイプブリッジのサドルに溝を切ります。

溝を切る前

弦交換の度にブリッジの位置が変わってしまわないように、左右の2本のネジにロックナットを追加します。

固定用ナット

フロントピックアップがこれ以上上がらないとのことです。 音量を調べてバランスが悪ければクッションを追加します。

ピックアップの高さ

ナットを外したところがこちら。 3カ所くらいに瞬間接着剤の跡があります。 接着剤が少ないから季節の変化でパキッと取れてしまうのでしょうか。 弦溝の深さからしてこの接着剤や木部の荒れた感じをヤスリで整えると高さが足りなくなってしまうと思われるのでこのまま瞬間接着剤で貼り直します。

溝の状態

接着剤はサイドから流し込みます。 接着してから、ナットのサイドに付いた余計な接着剤を掃除しました。

接着と清掃

クッションを確認します。 このゴトーピックアップ製のP-90はフロントとリアの出力が同じなので、バランスを取るにはむしろリアの音量を上げるためにリアにクッションを足したいです。

クッションを確認

薄く切ったクッションを足しておきます。

リアを少し上げたい

ブリッジの位置を決めます。

オクターブ位置を決める

弦溝の位置を決めます。

弦溝の位置決め

各サドルに溝を切りました。

弦溝を作る

カメラの角度とiPhoneの広角レンズのせいで斜めに見えますが実際には弦長方向に対して垂直に取り付けます。 オクターブチューニングは各サドルで行います。

オクターブ調整

ロックナットを締め込んでおきます。

ナットで固定する

弦交換した後、リアピックアップを少し上げました。

ピックアップの高さ調整

これで良い感じになったと思います。


サドルの調整など【フジゲンのテレタイプの配線交換-7】

5・6弦のサドルが裏返っていました。 オクターブチューニングのために溝がスラントしているので逆にするとハイフレットの音程が合わなくなります。 サドルの位置は全体的にヘッド側に出過ぎているようです。

裏返っていた

位置を調整しました。 これでオクターブチューニングはばっちりです。

オクターブチューニング

ナット溝は.010のセットでは問題ないようですからグリスを追加で塗っておきます。

ナットに追いグリス

しばらくネックの様子をみて完成になります。