配線の準備【2016年製レスポールの修理-9】

元の配線からオレンジドロップを取り外しました。 コンデンサはこれを使います。

オレンジドロップを取り外し00

リアピックアップの線が短いのが気になったので、一度分解して新しい配線を取り付けました。 オーソドックスなハムバッカーは、ポールピースがネジになっている側を分解すれば配線の交換が可能です。

ハムバッカーを分解する

配線交換後、ピックアップを元通りに組み立てました。

配線を新しくした

ロングシャフトのCTSポットを使います。

CTSポット ロングシャフト

回し心地が軽めの方がお好みだということで、元のグリスを拭き取って・・・

グリスをふきとる

シリコーングリスに塗り替えてみました。 ヌタ~っとした回し心地からシャコシャコした感じに変わりました。 回し心地は少し軽くなりました。

シリコーングリス

トグルスイッチの配線が交換されています。

トグルスイッチ

ここを単芯のシールド線に戻しました。

トグルスイッチ周りの配線

このタイミングでフレットをピカピカに仕上げて起きました。

フレットの仕上げ

配線を組み込んでナットを交換します。 いい感じになりそうです。


配線が完成した【レスポールスペシャルを改造する-13】

コンデンサを取り付けます。

ふとした興味で、コンデンサの周りにアルミホイルを巻いて、両サイドのリードとの間にある静電容量を計測して、アウトサイドの表記が合っているか試しました。 思ったより差がなかったです。

基本的にはアウターフォイルをアースなどのローインピーダンス側につなぐことでシールド効果を増やそうとするものなのですが、レスポールの配線は500kΩのポットを通じてアースにつながっていますし、トーンを絞るときには少なくとも高域のノイズは低減されますから、あまりこだわる必要はなさそうです。

アウトサイドを調べる

配線が完成しました。

配線が完成

ジャックプレートは金属製の物に交換しました。

金属製のジャックプレートを付けた

ペグブッシュが浮いているところがあったので修正しておきます。 ペグポストの穴が実際より狭いのか、1弦と6弦の動きが固めです。 ギブソンはヘッドの表裏で平行でなかったりすることも多いので、このあたりは複雑ですよね。

ブッシュ浮きの修正

新しい弦を張ってみました。

弦を張った

これで数日様子を見て、細かい調整に入りましょう。 完成が見えてきましたね。


オイルドボーンナットに弦溝を作る【レスポールスペシャルを改造する-12】

粗加工して接着しておいたオイルドボーンナットOB-02の形を整えました。

ナットの成形

弦溝を作っていきます。

弦溝を作る

弦を張ってみて、フレットの頂点の並び方には問題がなさそうなのでこの段階で仕上げました。

フレットを仕上げた

オーナー様からコンデンサが届いたので取り付けていきましょう。


ブッシュ浮きの修正【トーカイのストラトタイプをリフレットする-7】

指板の表面を整えて仕上げました。 以前の修理で指板をたくさん削ってあるため、これ以上指板を削ることが困難です。

指板のRは一部くずれているのですが、これもある程度は許容するしかなさそうですね。 弦長方向の直線性は問題なく出そうです。

指板を仕上げた

この段階でブッシュの浮きを修正しておきます。

ブッシュ浮きの修正

次回はフレットを打っていきましょう。


フレット溝の補修【トーカイのストラトタイプをリフレットする-6】

フレット溝を補修しつつ、溝の両端を薄板で埋めます。

マスキングした

指板が薄く、指板の両端までフレットのタングを打ち込むと、ネック本体のメイプルにまでノコの刃を入れることになってしまします。 なので両端は指板と色の近い薄板で埋めつつ、バインディングがあるネックと同じ工程でフレットを収めていこうと思います。

フレット溝の補修

トラスロッドが効くピークが6フレットあたりにあるので、弦を張ると結果的にハイポジションに軽微な順反りができます。 指板をこれ以上削るわけにはいかないので、ヒーター、フレットの圧入、フレットのすり合わせまで含めた全体的な作業でうまくカバーしたいと思います。