サドルの溝を作る【レスポールスペシャル(20241019お預かり)のブリッジ交換-2】

ピックアップの磁力を計測してみます。 オーナーさんの思っていたとおり磁力は控えめでアルニコ4の可能性が高いですね。

マグネットを計測する

配線はこんな感じになっていました。 ここが基板になっていて、P-90が4芯のコネクタになっているタイプは磁力が強かったので、このピックアップはヒスコレによく付いているタイプなのでしょうか。

配線部分

弦の位置を決めていきましょう。 左右対称にしつつポールピースから弦が外れない位置にするとこの辺りになります。

弦の位置を決める

弦溝を作ります。

弦溝を作る

細かい部品が共鳴しないように低~中粘度のネジロックで固定しました。

部品を仮固定

トラスロッド、弦高、オクターブチューニングなどの調整を大まかに済ませました。

大まかに調整した

弦が落ち着いて特に変化がなければ完成です。


指板の研磨【MTDの修理-24】

ヒーターで直しきれない両端の部分の順反りを修正するために、指板を研磨していきます。 

樹脂指板なんですね。 メイプルが反っているのでしょうか。それとも樹脂が縮むとかそういう現象があったりするのでしょうか。

指板を削る

かなりましになってきました。

かなりましになってきた

もうちょっとですね・・・。 ブラックナイロン弦を張るという話なので張力は普通の弦より少ないと思われます。 それなら耐えられるでしょうか。 一度試しに弦を張ってみたくなってきました。

ここが解決したら作業も一本道になると思います。


弦を張ってみる【レスポールスペシャル(20241001お預かり分)の部品交換-5】

ナットの形を整えて・・・

ナットの形を整える

弦を張ってみます。

弦溝を作る

本物のバダスブリッジは厚みがあって弦高が下がりにくいです。

弦を張ってみた

サドルに弦溝を作ればもう少し下がりますが、1弦側がおそらく1.5mmくらいまでしか下がりません。

もし1.2mmまで下げたいとなるとモントルーのバダススタイルブリッジの出番だと思います。