P-90タイプのピックアップを製作します。
トーカイのスペシャルに、とあるP-90タイプのリプレイスメントを取り付けてみたら思ったよりもファットで狙った音作りができなかったお客さんのために、他のお客さんからお借りした2000年代初頭のヒスコレの音を参考にして作ります。
使うべきコイルワイヤとマグネット、適切なターン数などが分かってきたので、試作機の製作に入ります。
65年製のJBです。 基礎的なメンテナンスをします。
ネックは順反っています。 ハイポジションの方に偏っています。
ピックアップのクッションを新品に交換することになっています。
ノブの向きが気になります。 ここは相談しましょう。
ペグブッシュなどは問題なさそうです。
シムが変わった位置に入っています。 厚みも薄いですし、めり込んでいるので効いているのかはよく分かりません。 仕込み角的な問題は感じないのでそのままにしてみます。 ものすごく考えた結果この位置になったのかも知れません。
ロッドナットにグリスを注しておきます。 ロッドナットはそんなにたくさん回されていません。 トラスロッドで調整ができそうです。 045~100のセットから045~105のセットに弦を交換してみたいというご希望ですが、大丈夫そうです。
クッションがへたった分、足してあったようです。
新しいクッションを入れておきます。
リアのクッションも交換します。
コントロールを開けてみます。
キャビティ内のホコリなどは比較的きれいでした。 ピックアップの線を引っ張ったついでに内部を掃除しておきました。
ピックアップの周辺のホコリを掃除しておきます。
トラスロッドを回したら、比較的ハイポジションに多く効いたようです。 全体的に真っ直ぐに近くなって良かったです。
ネックのコンディションが変わったので弦高のバランスを良くしました。
ついでにオクターブ調整もします。 2・3弦のサドルを少しエンド側へ動かしました。 1・4弦はそのままで大丈夫そうで、弦の個体差ごとの微調整くらいの感じです。 全体的にチューニングが良いです。
ノブの位置だけ決めたら完成です。