フレット溝の加工【マスターグレードストラトのネック修理-3】

ヒーター修正を5回くらいに分けて行いました。 これくらいでよしとしましょう。

木部がつぶれてめり込んだトラスロッドナットをもとの位置に戻すためにワッシャーを入れます。 2枚くらいでしょうかね。

ロッドナットにワッシャーを入れる

フレットを抜いていきます。

フレットを抜く

指板の研磨をします。1弦側が順反りで6弦側が逆反りになるような反りの差があったのでここで修正します。 また、ハイポジションの順反りもヒーターだけでは完全に直しきれなかったのでここで少しだけ削って真っ直ぐに戻しました。

指板の研磨

フレット溝を0.5ミリまでせばめました。 これを場所によって0.53ミリまで広げました。

フレット溝の幅を調整する

このあたりはフレットを実測したり、もとのネックの状態を見てどこをどうするか経験をもとに加工方針を決めます。


木工加工【YAMAHAエレアコベースの改造-4】

サウンドホールのすぐネック側をブレーシングが通っていますのでそのギリギリにピックアップを付けることになります。 位置を確認して削るラインを決めます。

削る位置を決める

フリーハンドである程度のところまでルーティングします。 ドレメルくらいの出力が扱い易くて良いです。 ルーターベースを買って良かったです。

ドレメルルーターで削り込む

削り終わりました。

削り終わり

ノミで整えていきます。

ノミで整える

やすりで仕上げます。

やすりで整える

なにやら良い感じでピックアップを付けることができそうです。

装着できそう

電装系ですね次は。 パッシブで音だしできるようにしてお客さんに弾いてみてもらいます。 ダメそうならミキサー回路などを作ります。

 


マイクMODEL548の修理

マイクのプラスティック部分がバッキリ割れてしまったということで、部品取り用のマイクと合体してニコイチにします。

無事な方のマイク。 このねじ切りの部分が割れたみたいです。

配線の確認

輪っか上に黒いプラスティックが残っていますね。 これをむりやり取り出しました。

配線がねじられているのでほどいて長さを確保します。

配線をほぐす

データシートがPDFで提示されているのでたすかります。 トランスの左側の緑・黄・黒を配線し直します。

データシートの確認

黒が切れていたのであきらめかけたのですが、黒はフレームグラウンドということがデータシートから分かったので、中央の銅板に配線を1本ハンダ付けします。 込み入った作業で、ハンダ付けが得意でよかったです。

グラウンド線をつなぐ

緑の線の皮膜がはがれたいたので、ハムバッカー用につかっている絶縁テープで補修しました。

緑の絶縁

なかのスポンジがほぼほぼ粉になっていたのであたらしくそれらしいものを付け加えます。

クッションを切り出す

ちょっとテーパーを付けるました。

テーパーを付ける

作業がうまくいって使えるマイクが増えたということで大変喜んでいただきました☆


塗装が完了【InnerWoodの改造-8】

飴色の吹きつけと、トップコートの吹きつけが終わりました。

トップコートまで吹いてみた

きれいに研げると良いのですが。 もとの木が結構茶色っぽかったので飴色は軽めに入れました。 マスキングテープが染まっている程度です。

 


配線を手直し【テレキャスターカスタムのメンテナンス-1】

ものすごくノイジーだったのですが、弦を触るとブーブーいうので、すぐにどこかの配線がホットとコールド逆になっていると分かりました。

ジャックのところで入れ替わっていますね。

ジャックの配線が逆

結線してみてテスターであたってみたのですが、ブリッジ側のピックアップが断線していますね。 音が出ていたので気がつかなかったのだと思いますが、おそらくずっとこうなっていたのだと思います。

断線がコイルの途中だった場合、音が出ることがあります。 コイルワイヤの線間容量で交流的につながっているだけなので、直流的には絶縁状態。 よって直流に近い信号=低音は出ません。

ですから断線したピックアップの特徴は、「トーンを絞ると音量が小さくなる」ことです。

ピックアップが切れている

お客さまの中には「ブリッジ側単体では使わないし、ハーフトーンの音は今のままが好き」とかいう人もいますので、どうするか確認しましょう。