Power Distributorの製作

以前アーリーバードブランドでモントルーから販売されていたパワーサプライを作ります。 モントルーさんでは廃番商品になっていますが、私が製作と設計に携わっていたので、ご注文頂ければ今でも製作することができます。

使用するケース

ケース加工から。

ケースの加工

こんな感じ。

穴開け加工が終わった

電圧制御基板を作ります。 新品の電池を模した9.8ボルトという少し高めの電圧が出る仕様になっています。

低電圧回路の製作

出力は9.8ボルトが7口あります。 500mAのアダプター付きでお送りします。


ペグのレリック加工

頼まれ物で、クルーソンのペグをレリックしました。

ペグのレリック

レスポールのペグですが、これの本物はツマミがトリアセチルセルロースでできていて、酢酸を放ちながら加水分解するので酸っぱい臭いがします。


ピックアップのワックスポッティング

巻き上がったコイルを溶けたロウに漬け込んでコイルを固定します。 コイルが動いてしまうと、ハウリングの原因になります。

ギターのフィードバックとハウリングは違う現象で、ハウリングはプレイヤーが弦を触っても止まりません。

ワックスポッティング

次は絶対切らないように、ハトメ付近に後からロウを足しておきました。

多めにロウをもっておいた

これでばっちりだと思います。


断線したJBのリアピックアップを修理する

リアピックアップが断線してしまったそうです。

断線したピックアップ

ちょっとほどくだけで直せないかと期待したのですが、表面が10本くらい切れていて、巻き始めも切れてなくなっているので、巻き直ししか方法がなさそうです。

断線部分

コイルは思い切ってカットして除去します。

コイルは解体

コイルのハウリング止めにワックスポッティングされているのですが、それが残っているとコイルを巻くときに引っかかるので、温めて掃除します。

ボビンに付いたワックスを掃除する

以前、フロントが切れたときにも私が巻き直しを担当したのですが、その時にリアを計測したデータが残っていました。 7.8kΩだったようです。 直流抵抗はあくまでも参考にしかなりませんが、近い数値まで巻いていきましょう。

コイルを巻く

実際には多めに巻いておいて計測しながらほどいていくわけですが。