夏休みの自由研究 ~ヘッドホンに穴をあけてみる~

3,500円で買えるマランツのスタジオモニターヘッドホンに穴をあけて、どんな風に音が変わるのかを体感してみようという自由研究です。

このヘッドホン自体はかなり低音が強めで高音が遠く感じます。 私が持っているSONYのエクストラバスシリーズMDR-XB950と比べても同じくらい低音が出ている気がします。 後者のイヤーパッドがへたっているせいもあるかも知れませんが。

マランツのモニターヘッドホンMPH-1

中央の黒い部分の穴は共鳴器らしいです。 低音が出がちな密閉型ヘッドホンから高音を産み出すために穴があいているようです。 直径の違う穴を並べて、いくつかの周波数にピークを分散させているのかも知れません。 白い不織布は抵抗になっています。 ドライバーの背面から出る逆相の低音を表側に回して低音が出すぎないように抑えているようです。

前面レジスター

ドライバーの中央付近には背面の空気抜き穴が4つ空いています。 周りの不織布には穴があいていません。 CD900STはここにふたつ穴があいています。 本体の背面は完全に密閉されています。 吸音材も入っていません。 背面側に穴をあけると超低域までフラットに出す性能が減る代わりに、音程感のあるやや腰高なローがブーストされる傾向があるようです。

ドライバーの背面

ドライバーの不織布にひとつ穴をあけてみました。 ドライバーが自由に動くようになるのか、高音が少し透き通ったように聞こえます。

裏側に穴をあけた

おそらく接着剤で詰まっていて背面から逆相の低音が出てきていないのではないかと思われるレジスターに2カ所穴をあけました。 低音が減って音量が下がる分だけ、ゲインを上げると高音とバランスが良くなったようです。

背面の逆相の低音が出る穴

共鳴器がイヤーパッドのメッシュと接触しているせいで機能していないのではないかという可能性があるので、CD900STにも付いている輪っか状のクッションを付けてみました。 これも効果がある気がします。

共鳴器からイヤーパッドのメッシュを遠ざける

耳に当たるので、クッションの形を変えてイヤーパッドの中に入れてみました。 付け心地も良いですしこれで良い気がします。

イヤーパッドの中に入れた

イヤーパッドの裏側に空間ができるなら、ドライバーの前面から空気を抜く穴を追加していくことで、セミオープンみたいな高音が出ないかというアイデアも出てきます。

ドライバーの全面から空気を抜く穴

いじりすぎて何が何だか分からなくなってきましたけれど、出過ぎていた低音が抑えられて、こもっていた高音が透き通って聞こえるようになったので、ヘッドホンの構造が大まかに理解できて勉強になりました。

このしっかりめな低音はドライバーによるものなのではないかと思うので、高域に定評がある40mmドライバーを買って交換するというのも面白いかも知れません。 もちろんそこにお金をかけるくらいなら最初から評判の良いもう少しお高いヘッドホンを視聴して買う方が良いです。 あくまでも自己責任でいじって遊んでみた、という記事でした。


配線の改造【BLACK ONE風レリックギターのメンテナンス-3】

ピックガードのねじ穴を開け直しました。

ネジ穴をあけた

仮組みしてみます。

仮組みしてみる

すごくきれいに取り付けられたと思います。

綺麗に取り付けできそう

配線を戻します。 あとはコンデンサをヒグチのオイルコンデンサに交換するだけです。

あとはコンデンサを付けるだけ

ジャック部分はハンダ付けをやり直しました。 布皮膜がほどけてこないように収縮チューブを被せました。

ジャックのハンダ付け

フロントとセンターピックアップに効くトーンと、リアピックアップのみに効くトーンになるように配線を一部組み替えました。

トーンの改造

ストラトのリアピックアップはピーキーな音がするので、リア用に独立したトーンを設置するのはひとつの解決策ですね。


ペグを分解してみた【Photogenicのペグ取り付け修正-2】

ブッシュを圧入して低粘度の接着剤を流し込みました。

ブッシュを接着した

ペグを分解してみます。 削れているところにグリスを塗っておきましょう。

分解してみた

このネジが緩んでいるように見えたのですが↓

ワッシャーが省略されている

板バネで押し上げられているので、適度に緩めて調整して使うことを想定しているようです。

板バネが入っている

ネジ穴をあけていきます。 ちょっと気に入らないところがあるのでやり直します。

ネジ穴をあける


弦を張ってみた【Squier by Fender Vintage Modified Jaguar HH の改造-7】

ブリッジの取り付け位置は良いようです。 きっちりセンターが出ています。

センターの確認

ネックの仕込み角度の関係でイモネジの長さがたりません。

イモネジを長くする

ネジを交換して弦高調整してみました。

オクターブネジにも当たっている

オクターブネジに弦が当たっています。 これはこのブリッジの構造上仕方がないようです。

チューニングは大丈夫そうです。 このままでも良いですし、イモネジを短くするためにブリッジの下にスペーサーを入れても良いですし、ジョイントを削って仕込み角を変える手もあると思います。

どうするかちょっと考えます。


ブースターのチェック

ベース用に定数をカスタムしたマイクロアンプ的なものです。 仕上げとチェックをしました。 消費電力もオペアンプのデータシートの範囲内だと思います。

消費電力のチェック

裏蓋に絶縁シートを貼っておきました。

裏蓋の絶縁

音出しチェック用の電池を入れたまま状態の写真がこちら↓

完成