ピックアップキャビティのテンプレートを製作する【SELDER ベースの改造-3】

トリマーのベアリングビットでピックアップキャビティを掘るためのテンプレートを作りました。

使用するベアリングビットは角が10Φに丸まってしまうので先に4mmのドリルで角を突こうと思います。 テンプレートもそうしました。

角を4Φに

糸のこで切り抜いたあと、トリマー加工します。

トリマー加工

耳の部分を加工しています↓

耳の加工

テンプレートが完成しました。

1体1のベアリングビット用テンプレートが完成

プリアンプ用の裏ざぐりは、以前作ったルーター用テンプレートが流用できそうなのでこれで治具が出そろいました。


ブリッジ交換【レスポールスペシャル(20240922お預かり)のブリッジ交換-1】

スペシャルをお預かりしました。

20240922お預かりのスペシャル

ブリッジをMontreux custom wrap around bridgeに交換します。

ブリッジを交換する

トラスロッドを調整します。 塗料まみれになっているロッドナットを清掃してグリスを注しておきます。

トラスロッドナットの清掃とグリスアップ

サドルはPR-02 | Gibson®レスポールスタイル 現行ABR-1 Tune-O-Maticブリッジ用KTSチタンサドルに交換します。

取り付けるブリッジとサドル

サドルがネジを中心にシーソーのように動くのでネジの先がはまる凹みを広げたり・・・

穴を拡げる

手前の穴を拡げたりします。 オクターブチューニングしたときのサドル位置などを考慮してどっちを削るか決めています。

穴を拡げる

6弦と3弦がもう少し・・・。

この2カ所がもう少し

削り直しました。

穴を拡げる

左右の2本のネジを固定するためのロックナットを追加しておきます。 弦交換の度にブリッジの位置が変わってしまうのを避けることができます。

オクターブネジを固定するナット

弦溝の位置を決めていきます。 指板の端と弦までの距離をなるべく均等にしつつ、ポールピースの中心から離れすぎないように位置決めします。

弦の位置

弦の溝を作りました。

弦溝を作る

ネジなど細かいパーツが共鳴しないようにネジロックで仮固定しておきます。

ネジロックで仮固定する

オクターブチューニングの位置が決まったので、ナットを締め込んでブリッジの位置を固定してしまいます。

ロックナットを締める

ピックアップと弦が近すぎて、弦が磁力に引っ張られて唸っていました。 オクターブチューニングができないので適正と思われる高さまで下げました。

ピックアップを下げた

サドルの位置はこんな感じになりました。

サドルの調整


部品を戻していく【SELDER ベースの改造-2】

Selderのベースです。 ボディがくりぬかれたり、リフィニッシュされたりしています。

セルダーのベース

今回、このベースにノードストランドのスティングレイタイプのピックアップを載せて・・・

交換するピックアップ

初期型スティングレイを元にして作った2バンドプリアンプを18ボルト仕様で登載します。 どんなうるさいベースになるのでしょうか。

追加する基板

もともとミラー柄だったピックガードは、カーボン風のシートが貼られています。

ピックガード

ネックも同じ色になっています。

ヘッド

PBのピックアップは今回は取り付けないので、ピックアップカバーの下に9ボルトの乾電池を2個入れることになっています。 ピックアップカバーがまるで電池カバーみたいにピッタリ収まるので、一度試しにやってみようということになりました。

ピックアップキャビティ

シートで穴が埋まっているのでドリルで突いておきます。

穴をあける

ネジ穴はそのまま使います。 ちょっと緩いところがあるので補強だけしておいても良いかもしれませんね。

ピックガードを戻す

ペグは清掃してグリスを注しておきます。

ペグの清掃

塗装を面取りします。

ポスト穴の面取り

ブッシュを押し込んで固定しました。

ブッシュを戻す

ネジ穴も面取りしてから取り付けます。

ネジ穴の面取り

リテーナーのネジは短く感じたので、ネジ穴を深くしてネジを長いものに交換しておきました。

リテーナーを戻した

ジョイントのネジ穴。

ネジ穴の面取り

ネック側のジョイントのネジ穴も面取りしてあります。

ネジ穴の面取り

ピックアップカバーのネジ穴は1カ所ずれすぎているので埋め直そうと思います。

このネジ穴は埋める

ブリッジのネジ穴が埋まっているので(もともと金属のオモリが入っていたみたいです。)位置を出し直してネジ穴をあけて取り付けます。

ブリッジの位置出し

ピックアップのキャビティを掘るためにテンプレートを作ります。

ピックアップキャビティのテンプレート作り


仕上げ【Photogenicストラトタイプの改造-2】

ピックガードのねじ穴を埋めたたので新しいネジ穴をあけていきます。 まずは位置決めして・・・

ピックガードの位置出し

ネジ穴をあけました。

ネジ穴をあけた

ボディ側の配線をつないでいきます。 今回、トーン以外の配線はそのままなのでごちゃっとしています。

ボディ側と接続

ポケットの形を合わせます。

ポケットを合わせる

ストラップピンも新しいネジ穴をあけました。

ストラップピンのネジ穴をあけた

ストラップピンを付けたところがこちら。

ストラップピンを付けたところ

ブッシュナットの内側にグリスを塗っておきました。

ブッシュナットを清掃&グリスアップ

フレットをクリーニングしました。

フレットのクリーニング

リテーナーを追加するのでネジ穴をあけました。

リテーナーの追加

ナット溝が黒ずんでいるので掃除してグリスを塗っておきました。 元の弦はコキコキ引っかかっていましたが、ゲージを.009に下げたのもあってスムースに動いています。

ナットの清掃とグリスアップ

弦のゲージを変えたので、ネック調整と弦高調整のついでに、オクターブチューニングをやり直しておきます。

オクターブチューニングの位置出し

こんな感じに並びました。

サドルの調整

マグネットが強いのか、オクターブチューニングが合わないのでピックアップを下げました。 初心者ギターにしては渋いセッティングになりました。 リアはトーンを使えることを考慮して少しだけうるさめのバランスにしておきました。

磁力が強いのでピックアップを下げた

指板のコンディションの問題で1弦の弦高を下げきることができませんでしたが、ちゃんとセッティングするとフォトジェニックも良い音がしますね。

完成