指板の塗装が終わったのでフレットをすり合わせしていきます。 ダミーボディを付けて、ネックの反り具合を弦が張られた状態に近づけてあります。 すり板の重みでたわむので調節できる支えも作りたいですね。
とはいえ、そこまで治具に頼り切らずとも、弦を張らずにストレートを確認しながら作業できるだけで十分ではあるのですが。
フレットを磨き上げました。 ピカピカです。
粗加工した無漂白牛骨ナットを取りつけます。
次はペグの取り付け修正です。
暗いステージでポジションマークが見づらいJBをお預かりしました。
サイドも見にくいのですが、指板のマークもシェル風素材が光を吸収しているのか、目と関係のない方向に屈折して反射しているのか視認性が悪いです。
まずは今のサイドポジションマークを抜きます。 これはドリルで粉にしています。
一度埋めます。 木工用ドリルが効くように。
センターをけがき針で付いて、木工3ミリビットで穴をあけます。
蓄光マークを作ります。蓄光が2ミリ径、黒縁が3ミリ径です。 これはテープ素材からポンチで抜いて自作します。
作業台の照明を消すと、部屋の電気は付けたままでもこれだけ光ります。
ネックサイドに蓄光ポジションマークを入れて行きます。
接着できたら表面を研磨します。
音が出ないIbanezをお預かりしました。 ボリュームをいじるとたまに音が出ます。
原因を調べるために分解してみました。 ピンセットの先が2番端子です。 これが時計の針のようにグルグル回って両端の1・3番端子との距離が変わることでボリュームが変わる仕掛けになっています。
この2番のハンダ付け端子が本体につながっている部分でハトメでかしめてあるのですが、その部分が双方の金属の酸化で絶縁状態になっているようです。
両方が金属なのでよく磨いてからハンダでつないでしまいました。 これでトラブルはなくなるはずです。
ボリュームポットだけほかのポットと違ってグラグラ動くと思っていたら、ここだけロックワッシャーが抜けています。 それも今回のトラブルの遠因ではないでしょうか。
8ミリのワッシャーを切って9ミリにしているようなので同じものを自作して合わせました。
3バンドイコライザーのポットも同じように2番をハンダで本体とつなぎました。 接点剤を差したのでスクラッチノイズも消えました。
ノブを取りつけて完成です。
全くトラブルのないクリアな動作状態になりました。