パワーサプライを製作するために基板を作りました。 感光基板のエッチングが終わったところがこちら。
付属のデータシートのグラフには露光時間は2~3分で良いように書いてありますが、実際にそうすると端の方に露光漏れができたりします。
全体3分、右1/3に3分、真ん中1/3に3分、左1/3に3分合計12分くらい露光しています。 フィルムの遮光性も良いですし、パターンも太いのでこれくらいしっかり露光した方が端から端まで歩留まり良く完璧な基板ができますね。
回路図と実物を見比べて問題がないかチェックしてから電源を入れてみました。 無事に動作しました。
こうして見比べてみるとわかりやすいですかね。 中身の基板は初期型スティングレイに入っていた基板のレプリカになっています。
薄く平べったいのはセラミックコンデンサ。 丸っこいのはタンタル電界コンデンサです。 抵抗もカーボンで材質を合わせてあります。 ICも同じ型番のものを使用しています。
イコライザとボリュームを行ったり来たりする白い線を1本省略しました。
ひとつだけ問題があって、バッテリースナップが大きくてふたが閉まりません(笑)違う種類のものを買ってきます。 それに交換したら完成ですね。
コントロールはトレブル&ベースのブーストカットとボリュームです。 かなり周波数的には外側なのでパキッとしたドンシャリを作るのに向いていますね。 大人なベースラインが似合いそうです。
出力保護の1kΩは途中から追加採用された経緯があるようです。 見た目は初期型を目指しているのでコッソリ裏側にチップ抵抗で入れてあります。 仮に出力がアースにショートしてもオペアンプが燃え尽きることはありません。
というより、シールドの線間容量で高域が事実上ショートになるので、オペアンプが容量性負荷発振しないように入れておいた方が良い抵抗です。470Ωとかもよく使われます。 エフェクターにもよく使われる072が容量性負荷で発振しやすいみたいです。
基板ができあがりました。 基板パターンの寸法だけでなく、カーボン抵抗、タンタル電解、セラミックコンデンサ、オペアンプ型番まで材質を全て初期型スティングレイのプリアンプ(2バンド)に合わせて作ってあるレプリカ基板です。
ケースの加工をしていきます。