夜は忘年会でした。 今年もお世話になったオーガニックオルガンのtakacoさんが東十条まで来られました。
ついでなので写真を撮りました。 駅近1分の距離にある居酒屋たぬき。 その行き帰りで撮り終わる省エネ撮影でした。
赤いJr.をお預かりしました。 年末大掃除のためにすでにバーブリッジを取り外した状態で持ち込まれました。 外す前にスタッドの底面からボディトップ面までの隙間を写真で撮ってもらったりしてあったので、この状態からでも問題なさそうです。
今回はブリッジを斜めに付けたいというご要望にお応えして、あえてこんな角度にします。
弦が通る位置を決めていきましょう。 フレットの端が斜めに落ちているので、あまりギリギリまで外へ拡げないようにしました。
サドルに弦の溝を切りました。
弦を張って弦高調整とオクターブ調整をします。 あらかじめ12フレットの位置などからブリッジの取り付け位置やサドルの位置を予測して付けたので、ほとんど弦高調整だけですみました。
できあがったところがこちら。
みためもカッコいいですね。 ものすごく丁寧に「乱暴そうな見た目の取り付け」をするという面白い作業でした。
6弦の溝が少し高いとのことで少し削りました。
4~6弦の弦高をサドルで下げます。 1~3弦は1.5ミリから1.7ミリくらいなのですが、4~6弦が高くなるようにセッティングされていて2.5ミリまで上がります。
アコースティックとしてはこれで低音感も倍音感もあってバランスが良いのですが、エレアコとして使うこと前提であれば、低音弦側ももう少し低くするほうが使いやすいということかもしれませんね。
通常こういう時はサドルの下を削るのがセオリーかと思うのですが、今回それをすると3弦が下がってしまいそうなので、上面を削ることにしました。
まず弦溝をサドルに入れて弦高を決めます。
削ったところがこちら。 (関係ないですけれど牛骨に「す」がありますね。音には支障ないというか、むしろ良い音のするギターなので今回は埋めるような作業はしません)
それを頼りに研磨し直して丸く仕上げました。
コンパウンドで磨いて仕上げました。
低音弦側にもジャリッと感が出ました。 一度これで使ってみてもらいましょう。
ストラップピンも付けました。
シールドを4本作ります。 4.5mのLーストレートが2本と、1メートルのL-ストレートも2本。
4.5mの方はプラグがノイトリックで、1mの方はスイッチクラフトです。 線材はどちらもベルデン#8412。 中の2芯を両方ホットにして、網線をコールド&アース共通にします。
2芯をホットとコールドに分けて、網線を片側アースにしてシールド専用にするというのが一般的かと思いますが、上記の方法が音が良いというミュージシャンも多くいます。
さて、1mの物差しを持ってきたのですが、机がピッタリ1mであることに気が付きました(笑)
先にもろもろの部材をケーブルに通します。 これを忘れるとやり直しになりますね。
皮膜をむくと網線が出てきます。
違う線の写真に変わってしまっていますが、こんな感じにほぐします。
で、網線をまとめてハンダ付け。 今回は白黒は同じところにつなぎます。
できあがったのはこんな感じ。
市販になかなかないコンマ何メートルきざみとか、偶数メートルのケーブルなど、御相談下さい。